中小企業から3000名を超える大組織まで、
全国1260社の企業、更には部活動や学校で
約2500名の学生が取り組んでいる木鶏会。
本日は、その木鶏会を導入している
井上石灰工業・井上社長様の感動の
ご体験談を配信いたします。
井上社長は、木鶏会を導入したことで
社員同士のコミュニケーションが円滑に
なったと言います。
「これまで働いた会社の中で一番いいです」と
パートさん、アルバイトに言われる社風は
いかにして醸成していかれたのか。
学びが満載のインタビューです。
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(井上)
私が社長に就任したのは平成17年。
父が事故で社長を退き、
後を継いだ叔父も僅か5年で急逝したため、
急遽経営のバトンが回ってきたのです。
組織をどう導いていくかという方針も
定まっておらず、答えを求めて経営書を
読み漁るものの、現実は頭で考える通り
にはいきません。悩みは深まる一方でした。
その頃の当社は、職を転々としてきた
中途採用の社員が多かったこともあり、
仲間意識が希薄で離職率も高く、
各々が違う方向を向いて仕事をしていました。
何とかこの社風を一新して、
生き方、働き方のベースとなる価値観を共有し、
一本芯の通った組織にしたいというのが私の
願いでした。
幸い『致知』には、有名な成功者ばかりでなく、
自分たちと同様な立場で奮闘される方々が多数
登場されており、社員と共に学ぶことで生きた
教訓が得られると考え、社内木鶏会の導入を
決意したのです。
当初は渋々参加する社員が大半で、
回を重ねてもなかなか状況の変わらない徒労感
に苛まれました。
しかし、感想文を読み続けているうちに、
文面の背後にある社員の様々な悩みや
メッセージに気づくようになりました。
3年くらい経つと、社内のコミュニケーション
が格段によくなりました。
ベテラン社員の話を通じて若手が会社の歴史や
先輩たちの苦労を理解するようになり、
また、これまでほとんど交流のなかった
4つの事業所の間で、社員同士の交流や
助け合いが自発的に行われるようになったのです。
導入から9年目を迎え、開催も百回を超えたいま、
見える景色が一変していることに驚きを覚えます。
最近では派遣、アルバイトの方からも、
「これまで働いた会社の中で一番いいです」と
言われた事もあります。
ここまで継続できたのは、定例会議で
社員が集まる週に開催日を設けていること、
出席できなかった際の予備日を設けていること、
そして私の中にやめる選択肢がなかったことが
大きかったと思います。
おかげさまで離職率は大幅に減少し、
私が社長就任時に19億円であった年商も、
昨年は過去最高の34億円を計上しました。
当社は今後とも社内木鶏会を通じて一層社業
を充実させ、地元に貢献し、恩返しできる企業
であり続けたいと願っています。
★会社が、組織が、社員(部員)が変わる、
社風がどんどんよくなる、
「社内木鶏会」の概要や導入事例が分かる
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!