中国の戦略の背後には『孫子の兵法』がある
と喝破する。 著者は何度も中国を訪れている
が、その度に現役上将のほとんどが「孫子」
を諳んじていたことに驚く。そして中国
共産党のやり口を見ると『孫子の兵法』
そのものだと思うのだった。
本書は歴史上の様々な戦いを例にあげながら
『孫子の兵法』がいかに優れた戦術であるか
を解説した後、中国が『孫子の兵法』に
よって日本を征服しようとしている
具体例を示す。
本書を読めば、中国をめぐる国際ニュースの
見方も変わってくるだろう。終章では日本が
とるべき方策も挙げているが、何より大切
なことは、まさに孫子が説くように「彼
を知り己を知れば、百戦殆うからず」。
本書は『孫子』を基にした彼=中国を
知る格好の一冊である。
本書を要約すれば、『孫子』は古今東西
一級の兵学書であり、それゆえ今日でも
多くの国家や軍の指導者が愛読して
いると言える。『孫子』の素晴
らしさは、まず人生の根本原則に
素直に随順していこうとする思考法
であり、同時に無限の創造を主動的に
求めて現代に生き続けていることである。
将来の我が国の安全保障を考察するとき、最
も懸念されるのが中国である。この中国の
軍事戦略を学ぶ際に『孫子の兵法』
抜きには語れない。
中国共産党の動向を見ていると、『孫子の兵法』
に則って、グランド・ストラテジーを遂行して
いると思わされることが幾度となくある。
太田文雄『日本の存亡は「孫子」にあり』
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!