新型コロナウイルスが世界中でいまなお猛威を
ふるい、多くの方々が亡くなられています。
このコロナ禍で私たちはどう生きていけばよいか、
またコロナ禍は何を私たちに教えてくれて
いるのか――。
認知症の母の壮絶な介護に20年以上向き合い、
その体験を詩に綴ってきた藤川幸之助さんに、
自作の詩を交えながら、メッセージを
特別寄稿していただきました。
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(藤川)
母のおむつを替えながら、認知症の母の介護
をしていなかったらと考えたことがありました。
その時は介護真っ最中ですから、もっと楽な
人生だったろうとか、もっと良い仕事がで
きていただろうとか考えました。
しかし、今振り返ってみるとあの時の「苦」
があったからこそ人生にとって大切なことに
気がついたのではないかと思うのです。
自分のことばかり優先して考える利己的なこの
私が、「愛する」とか「支える」とかという
生きることが持つ本質的なことを考える
ようになったのです。
認知症の母の介護の経験があったからこそ、
人として目指すべき本質的な姿があらわに
なったのではなかろうかと思うのです。
あの苦しんだ日々がなかったら、私の人生に
とって大切なことには何一つ気がつかない
ままではなかったろうかと思います。
「苦」というものは、人生に大切なことを浮き
彫りにしてくれます、それもぎりぎりのところで。
この新型コロナの感染で多くの尊い命を失い
ました。しかし、人類にとってはこのコロナ
禍という「苦」は、我々人類がもっている課題
を浮き彫りにして、人類にとって大切なことを
つかむ良い機会になるのではと思います。
尊い命の犠牲に報いるためにも、このコロナ禍
という「苦」を人類で手を携えて乗り切れれば、
きっと乗り切った先にはまた新しい人類の進む
べき道が開けます。
この苦しみは人類の歴史上大きな意味を持って
くるのです。最後に……
※メッセージ全文はWEBchichiにて
公開しております。詳細はこちら
※感動の声が続々!藤川幸之助氏、
初の自選詩集「支える側が支えられ 生かされ
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!