このたび、実に22年ぶりに復刊
された『老子講義録』(上・下巻)。
政財界の首脳たちが心酔した中国哲学者・
本田濟先生が平成元年から平成4年に
かけて4年間行った『老子』講義
全29講の全容を収録したものです。
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世界一優秀な学生が集まるといわれる
ハーバード大学では、いま「東洋哲学」
の講義が絶大な人気を誇るといわれ、
老子や孔子の思想が、世界のエリ
ートからも注目されているそうです。
『老子講義録』の中から、その思想の一端に
触れることのできる言葉をご紹介します。
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㈠ 自分の居るべき場所としては
大地がいちばんよい。
安心して居れるから。
㈡ 心の持ち方、これは深い池のようにありたい。
そのようであれば心は安定して平静だから。
㈢ 友だちとして選ぶ相手、これは情け深い
人がいちばんよい。
つまりその友だちの情け深さがこちらに
まで及ぶであろうから。
㈣ ものをいうには、嘘のないことが大切。
そうであれば口から出るもの
すべて、真理である。
㈤ 政治においては、治まるということが
理想である。
政は正と同義で、政によって、国を正す、
これが治まるという結果を生む。
㈥ 物事においては、有能ということが理想。
有能な人が物事を処理すれば
できないことはない。
㈦ 行動においては、時が大切。
すべての動作がしかるべき時に適う
ということが理想である。
以上七句は、皆、道をわきまえた士は、
このような善を兼ね備えているという。
しかも、自分をえらいとは思わない。
だから、天下のあらゆる人と争うことがない。
争うことがないから、自分をとがめ怨む人もない。
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著者紹介
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本田濟(ほんだ・わたる)
中国哲学者。大正9年三重県生まれ、
京都府宇治市出身。17年京都帝国大学文学部哲学科卒。
24年高槻高等学校教諭、27年大阪市立大学文学部助教授、
40年教授、55年定年退官、名誉教授、梅花女子大学教授、
58年学長。平成21年逝去。政財界の首脳たちが心酔し、
老子や易経の神髄を説いた古典講義は、
いまなお語り継がれている。主著に『易經講座』、
訳注書に『世界古典文学全集』などがある。
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22年ぶりに復刊/永久保存版
『老子講義録』<上下巻>
本田濟・講述、読老会・編
定価=本体10,000円+税/四六判上製 特製箱入り
[5大特長は、特設サイトへ]
http://www.chichi.co.jp/special/roshikogiroku/
今回も最後までお読みくださり、ありがとう
ございました。感謝!