『老子講義録』の中から.その思想の一端に触れることのできる言葉(七句) 第 749 号

 このたび、実に22年ぶりに復刊

された『老子講義録』(上・下巻)。

 政財界の首脳たちが心酔した中国哲学者・

本田濟先生が平成元年から平成4年に

かけて4年間行った『老子』講義

全29講の全容を収録したものです。

      * *

 世界一優秀な学生が集まるといわれる

ハーバード大学では、いま「東洋哲学」

の講義が絶大な人気を誇るといわれ、

老子や孔子の思想が、世界のエリ

ートからも注目されているそうです。

 『老子講義録』の中から、その思想の一端に

触れることのできる言葉をご紹介します。

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㈠ 自分の居るべき場所としては

大地がいちばんよい。

安心して居れるから。

㈡ 心の持ち方、これは深い池のようにありたい。

そのようであれば心は安定して平静だから。

㈢ 友だちとして選ぶ相手、これは情け深い

人がいちばんよい。

つまりその友だちの情け深さがこちらに

まで及ぶであろうから。

㈣ ものをいうには、嘘のないことが大切。

そうであれば口から出るもの

すべて、真理である。

㈤ 政治においては、治まるということが

理想である。

政は正と同義で、政によって、国を正す、

これが治まるという結果を生む。

㈥ 物事においては、有能ということが理想。

有能な人が物事を処理すれば

できないことはない。

㈦ 行動においては、時が大切。

すべての動作がしかるべき時に適う

ということが理想である。

 以上七句は、皆、道をわきまえた士は、

このような善を兼ね備えているという。

 しかも、自分をえらいとは思わない。

だから、天下のあらゆる人と争うことがない。

争うことがないから、自分をとがめ怨む人もない。

………………
著者紹介
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本田濟(ほんだ・わたる)

中国哲学者。大正9年三重県生まれ、
京都府宇治市出身。17年京都帝国大学文学部哲学科卒。
24年高槻高等学校教諭、27年大阪市立大学文学部助教授、
40年教授、55年定年退官、名誉教授、梅花女子大学教授、
58年学長。平成21年逝去。政財界の首脳たちが心酔し、
老子や易経の神髄を説いた古典講義は、
いまなお語り継がれている。主著に『易經講座』、
訳注書に『世界古典文学全集』などがある。

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22年ぶりに復刊/永久保存版

『老子講義録』<上下巻>

 本田濟・講述、読老会・編

 定価=本体10,000円+税/四六判上製 特製箱入り  

[5大特長は、特設サイトへ]
http://www.chichi.co.jp/special/roshikogiroku/

 今回も最後までお読みくださり、ありがとう

             ございました。感謝!

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