どれくらいか”測れる恋„は物乞いのように
卑しい。
おいしいワインに看板はいらない…。
決めゼリフの天才シェイクスピアの、恋にも
仕事にも勝てる、日常会話にも使える厳選
名文句77を紹介。
全37作品のあらすじ+人物紹介つき。
シェイクスピアの台詞をかっこよく引用して
みたい、と考える方は大勢いらっしゃる
のではないでしょうか。
シェイクスピア劇の凄いところは、初演から
400年後の今でも毎晩世界中のどこかで
上演されていることです。
この400年間シェイクスピアの台詞ほど
世界中で引用され続けた言葉はない。
それも政治家の演説から結婚式でのスピーチ、
恋人たちの口説き文句、友人への忠告など、
さまざまな状況で使われてきた。
どうせしゃべるなら気の利いた印象に残る
台詞を言いたい、とたぶん誰もが
願っているでしょう。
ならば、ぜひシェイクスピアの名文句
をお試しください。
日本語でも大丈夫。
国連の会議などでも引用されるポピュラー
な名文句は、人類が共有する世界遺産です。
原文で応用すれば、外国の方々との会話で
力強い効果を発揮するでしょう。
国境を越えてユーモアや文化を共有する
ことにより、ぐっと互いの心理的距離が
縮められ親しみを感じ合えます。
シェイクスピア作品は英文学者やインテリ
だけのものではありません。
恋や人生についてポツリと味わい深い言葉
を口ずさみたい、あるいはスピーチに教訓
をさりげなく忍ばせたいという場合に、
これほど参考になるものはありません。
シェイクスピアの歴史劇と聞けば、人物
関係などいかにも複雑に思えてしまうか
もしれませんが、これが実に簡単。
3種類のバラを押さえておけば、『リチャード
2世』から『リチャード3世』まで8本の連作
のあらすじが、ばっちり理解できます。
人類にとって永遠の神秘であり続けてしまう
のが恋愛ではないでしょうか。
とにかくある特定の人間を愛していると
いう結果は明確に自覚できます。
しかし、いつからどのように愛するように
なったのか、原因のほうは分からない
ことが通常です。
今日からすれば、シェイクスピアの時代その
ものが、とてつもない想像力に満ち
溢れた世界でした。
理由は単純、シェイクスピア時代には
わからないことが多すぎたからです。
極論すれば、シェイクスピアの劇世界とは
それが古代ローマだろうが、地中海の孤島
だろうが、同時代のロンドン、イング
ランドそのものだと、言っても過言
ではないのです。
シェイクスピア時代のロンドンは、一攫千金
の夢を追うおびただしい交易商人たちで
溢れかえる世界の窓口でした。
きっとシェイクスピアも耳学問で世界各地域の
さまざまな地名を彼らから学んだのでしょう。
シェイクスピア劇のエキゾチックな空間とは、
まさしく交易会社を通じて世界各地域に
進出しつつあったイングランド王国
の赤裸々な富の欲望を表す縮図
だったのではないでしょうか。
自分自身の生きざまを覚悟してどのように
変化させ決めていくか 自分の生きる道。
中野春夫
『シェイクスピアで学ぶ、
ここ一番の決めゼリフ』
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今回も最後までお読みくださり、ありがとう
ございました。 感謝!