いざというときに自分が社長と代わる覚悟をもっている人だけだ = 3-1 = 第1,416号

 もはや現代のビジネス環境では、20世紀型の

「エリート」は求められていない。代わり

に、21世紀型の「プロフェッショ

ナル」が求められているのだ。

 自ら築き上げてきた適切な価値基準に基づき、

全体最適を考えながら部分最適を判断し、

意思決定して行動できる、本当

のリーダーだ。

 株式会社産業再生機構は、41件の事業再生支援

を終了し、前倒しで解散した。300億円以上

納税し、さらに最終利益から400億円程

度が国庫に納付される見込みだ。

 当初の5年という予定よりも「前倒しで終わった

こと」「損を出さなかったこと」は、政府に

よって臨時で作られた法人としてはきわ

めて稀なケースである。元社員たち

は様々な経験とノウハウを積ん

で市場に帰っていき、これ

からの日本市場・社会に少なからず貢献するはずだ。

 日本人のライバルは、中国、インドのトップ

10%。中国やインドには、10億を超える

人口がいて、日本人は、そのトップ

10%の頭脳と戦わなければいけない。

 私は、父の人生を含めて、自分の一族郎党の

歴史から、永遠に存続する集団はないと

いうことを身をもって体験している。

 産業再生機構の修羅場で見えたもの。

 私は20代で先輩達と立ち上げた会社の経営で

苦労した。そして産業再生機構で経営破綻

した企業の再建にかかわり、いまの時

代にしては修羅場をくぐってきた

ほうなのでよく分かる。

 それは、人が役に立つか立たないかの

分かれ目は、その人にストレス耐性

があるかないかなのだ。

 頭がいいとか悪いとか関係なく、ストレス耐性

のない人は、本当に戦ってほしい局面で機能

しなくなる。むしろ典型的なエリート

ほど、ストレス耐性がない局面

が多く、現場から引き上げ

てもらったことが何度もあった。

 自社の立て直しで学んだのは、誠心誠意尽くす

こと。人をリストラしなくちゃいけないよう

な状況に陥ったとき、対処のポイントは、

とにかく誠心誠意尽くすこと。

 それがいちばん正しい姿勢で、具体的にどう

したかといえば、とにかく、辞めてもらう

社員の次の就職先を縁故でも何でも

いいから、必死になって探した。

本人がそれを受けるかどうか別にして。

 それから、なんとか規定の退職金を会社都合で、

高めに払ってあげられるように、金策に走っ

た。大変なのは、この2つをやりながら、

本業をやらなければいけないこと。

 社員の職探し、金策、本業、この3つを全部

フル回転でやるしか選択肢がないんだから、

本当に努力と根性の世界なのだ。

 冨山和彦『指一本の執念が勝負を決める』

  の詳細,amazon購入はこちら↓

   http://amzn.to/1jA6J14

 今回も最後までお読みくださり、

       ありがとうございました。感謝!

スポンサードリンク

♥こちら噂の話題満載情報♥

ぜひ、いいね!を「ぽちっ」とお願いします

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください