表紙を飾っていただいたのは広島県
教育委員会教育長の平川理恵さんです。
教育長と聞いて、長年、学校現場で
子供たちと向き合ってきた人なのかな、
と思いきやそうではありません。
大学を出てリクルートの情報誌で
トップ営業社員になった平川さんは退職後、
自ら留学生斡旋の会社を立ち上げます。
さらに横浜市の民間人校長公募により、
女性で初めて公立学校の民間人校長になります。
学校に活力もたらし、子供たちや教師一人
ひとりを輝かさせるその手腕に着目した
広島県の湯﨑英彦知事が県教育長就任を打診。
これを受けて2018年に教育長に就任。
商業高校、工業高校、農業学校を蘇らせ、
不登校の子供たちを大きく減らすなど
様々な改革に取り組まれています。
本日は、そんな平川さんの人柄が伝わる逸話
を、『致知2月号の中から紹介します。
★平川さんが表紙の『致知』内容はこちら
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(平川)
実はいま学校に来ることができない小中学生
のための不登校支援センターをつくっていて、
その一つとしてオンライン部活というものを
やっているんです。
100名くらいの子が匿名で参加しているのです
が、イラストクラブや生き物クラブなどいろいろ
なクラブがあって、例えば生き物クラブだと皆、
蛇に興味があるわけです。
県庁の職員に蛇好きのおじさんがいると聞いて
私から声を掛け、2度ほどスペシャルゲスト
として登場してもらいましたが、
子供たちにも大人気でした。
このような活動を通して子供たちがエネルギー
チャージをしていくと、リアルな活動の場にも
自然と参加するようになります。
たとえオンラインを通してであったとしても、
とにかく他者との関係を崩さない、
断たないことが何より大切なのです。
子供たちのオンラインでのやりとりを見て、
一番驚くのは先生たちですね。「えっ、この子、
こんなにニコニコした顔で話すんだ」って。
子供たちは先生に見せる表情だけでなく、
いろいろな表情を持っています。多くの
人が教育に関わることで、その晴れやかな
表情を引き出すことができるのですね。
おかげさまで県内では新たな不登校の
子たちはいま確実に減ってきました。
致知出版社の人間力メルマガ
今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!