こんにちは、
岡田です。
前回は「施術とトレーニングを合わせた姿勢矯正の実施例」でした。
実際の姿勢矯正の1症例をもとに、
どんな手順で何をするのかという流れを示しました。
今回は、正しい立ち姿勢について、
回復から最適化までのポイントをまとめてみました。
すべての姿勢に共通するチェックポイントは、
インナーユニットが使えているかどうかです。
しかし、姿勢矯正が必要な人にとっては、
いきなりは少し難しいので、
その手前の段階と合わせて説明していくことにします。
インナーユニットは、
上は横隔膜から下は骨盤底筋までの体幹部分をさします。
とはいえ、けっこう広い範囲なので、
理解しやすくするために、
おへそから上と、おへそから下に分けて考えてみましょう。
おへその位置は歳とともに下がってくるので、
20代など若者は図よりも上と考えてください。
正しい立ち姿勢、座り姿勢、歩き姿勢、
どの姿勢においてもインナーユニットの使い方は重要ですが、
特に重要なのは歩く時など運動時です。
なぜなら、ここが使えるかどうかで、
パフォーマンスが大きく変わるからです。
・立ち姿勢
チェック法は壁を背に踵をつけて立ち、
横から見て、お尻や肩甲骨、後頭部が壁につくとか、
膝や股関節、肩、耳に印をつけると垂線に揃うなどがあります。
わたしはそれを参考にはしてもあまり重視はしていません。
なぜなら、形よりも機能を重視しているからです。
一番重要なことはインナーユニットの使い方です。
ところが、これは写真で横から見ても、
よ~く見なければ分からないのです。
歩行不足で何の運動もしていないという場合は、
写真のような立ち姿勢となります。
※若い人やハイヒールが多い人の形は異なる
これは脚力や体幹の筋肉不足と骨盤後傾による、
典型的な「ゆるみ腰」パターンの立ち姿勢です。
この姿勢の人が「整体歩行」をしても姿勢は改善せず、
体が健康になるどころか、
節々が痛くなるということが起こりがちです。
こういう場合にまずすべきことは、
腰から下肢の柔軟性を回復させること。
特に骨盤、股関節まわりを軟らかくすることと、
背骨のしなりを回復させることが重要です。
そのために、
姿勢矯正トレーニング(筋トレや柔軟体操)があります。
方法は、現状が人によって大きく違うので、
クループよりも個別対応が望ましく、
パーソナルトレーニングが最適な選択肢となります。
現状は、週に1回のトレーニングと、
1日5分の体操(宿題)を組み合わせて実施しています。
なぜ、宿題が必要かというと、
週に一回のトレーニングだけでは、
どうしても上昇度に限界があるからです。
しかし、1日たった5分でも、
回復に最適な体操や筋トレを処方できれば、
あわせて週2回のトレーニングに匹敵する効果が出ます。
話が横道にそれたので元に戻しましょう。
ある程度、柔軟性と筋力が回復した段階で、
インナーユニットを使える準備は整います。
インナーユニットは、
すでに体幹が鍛えられているアスリートなら、
意識すれば誰でも使えるようになりますが、
運動不足の人の場合はすぐには使えません。
だからこそ、姿勢矯正トレーニングが必要なのです。
つぎに、インナーユニットの使い方です。
今までもいろいろ説明してきましたが、
おへそから上とおへそから下に分けて考えると
分かりやすいことに気付きました。
特に、おへそから下の使い方が盲点になっており、
ここがうまく使えていない人が多いのが実情です。
これを解決するためのポイントは骨盤です。
立ち姿勢でいえば、
胸郭を上に引っ張り上げるように姿勢を正すと、
おへそから上の腹筋はピンと張ります。
このとき、
おへそから下の腹筋はゆるんでいる場合が多いのです。
そこで、おしりに力をキュッと入れて骨盤を起こすと、
おへそから下の腹筋もピンと張ります。
これで、みぞおちから恥骨の上までが適度に緊張し、
インナーユニットが使えるようになるのです。
体幹の筋力や柔軟性が回復し、
この状態までもっていければ、
体が思い通りに使えるようになることでしょう。
長くなりそうなので、
座り姿勢・歩き姿勢については次回お話します。
今回は、第二の矢関連のお話でした。
歩行整体メソッドは、現在の立ち位置を知り、
ゆがみの解消から弱点の補強、
セルフケアまで一貫した回復~若返りまでの仕組み。
第一の矢(ゆがみの治療)
第二の矢(姿勢矯正トレーニング)
第三の矢(整体歩行)
歩行整体メソッドについては↓
『10年後の常識!健康のツボ』
第590号 2018年8月21日
発行者 健康水先案内人/岡田宰治
公式サイト http://ameblo.jp/baffaro7
人類健康化の水先案内人/岡田さいじ
さんのブログより転載許可を得て掲載
今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!