ここで辞めたら子供たちを救う場がなくなってしまう 第 2,535 号

福岡県北九州市でガソリンスタンドを経営する
野口義弘氏とスクールカウンセラーの堀井智帆
氏は、共に長年、非行少年たちと向き合い、
その更生を手助けしてきました。

『致知』9月号のお2人による対談
「愛するところに人生の希望は生まれる」は
感動的な実話が盛りだくさんで、
大きな反響をいただいています。

野口氏の社長時代の給料は20万円、
会長となった現在は10万円。
そこにも野口さんの子供たちに対する
深い思いが込められています。

───────────────────

(堀井)
一人ひとりが立ち直っていく姿を見るのは
何より嬉しいし、何よりの喜びですね。

(野口)
最初は「どうせ俺なんて駄目やん」という子
ばかりです。「いらっしゃいませ」も言えない
子がいます。

オイル交換やタイヤ交換はできなくても、
洗車した車の拭き上げやタオル畳みなど、
その子ができることから少しずつやらせて
いくんです。


私は従業員にはノルマは一切与えずに一所懸命
さを評価します。能力が100ある子も70ある子
も20しかない子も、それぞれで一所懸命やって
くれている。そして、その様子をお客様も
見ておられます。


おかげさまで創業期の数年を除いて業績は例年
黒字です。ありがたいことにずっと税金を
払い続けることができているんです。
非行少年との出会いのおかげです。

(堀井)
従業員さんがそれぞれの役割を自覚しながら、
いきいきと働いている様子。
本当に素晴らしいと思います。

(野口)
オーナーである私の給料がこれまでずっと
月額20万円、年収240万円というので
ニュースにも取り上げられたことがありましたが、
代表取締役を降りたいまは
さらに半分に減らして月額10万円にしました。
どの従業員よりも安いです。

役員報酬を削ってきた分は
すべて子供たちの雇用に充てています。
幸い年金ももらっていますし、
おいしいお酒が飲めるだけで十分(笑)。

周囲からは「野口さん、何でそこまで
して続けられるんですか」と聞かれますが、
続けるしかないじゃないですか。ここで辞め
たら子供たちを救う場がなくなってしまう。
堀井さんの仕事も、そうではないですか?

(堀井)
そうですね。ただ、私たちの活動は仕事がとても
見えにくいし、何をもって成功したと言えるのか
というゴールもやはり見つけにくいんですね。

社会から期待されているのは身近な結果なのかも
しれませんが、私はその子の長い人生の中で、
いつかどこかで私がやってきたことが響いて、
あの時、あの人がこんなことをしてくれたなと
気づいてくれたらそれでいいと思っています。

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  今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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