現実に疲れたなら、ここに帰っておいで「ある
がまま」の現実を生きたとき、人間が求め
る愛と安堵、そして平和がある。
東洋哲学の原点にして最高峰の『老子道徳経』
は、あらゆる生命を窮屈な場所から解放し、
輝かせる奇跡の書でもあります。
そこで語られる『道(タオ)』という世界は、人間
の本質を的確に見抜いた上で提示される、もう
ひとつの世界の姿であり、 人間の性(さが)
を介入させない「あるがまま」の現実
です。その存在に気づいたとき、
人生は一変すると老子は説きます。
混迷を極めたかのような現代ですが、人間が
人間ゆえに陥る苦悩は、原書誕生の2500年
前となにひとつ変わっていません。本書
は、まったく新しい感性で『老子道徳
経』を訳し、老子が示した「苦悩が
生まれる決定的な原因」と「幸せ
を求めるべき先」を明らかに
することはもちろん、時空を超え、
常識をも超えている老子ならではの
世界観を、忠実かつ工夫を凝らした表現
で、わかりやすくお伝えします。
あなたの人生で本当は何が起きているのか?
今のあなたがどのような状況にあっても、
この教えを知れば、生きることが
愛おしくなることでしょう。
武力で平和は訪れない。
タオに沿って君主をサポートする者がいたなら、
世界を武力で押さえつけようとはしないだろう。
武力を用いれば、必ずなにかのカタチでしっ
ぺ返しを食らうことを知っているからだ。
力で無理矢理押さえつけたところで、いずれ
その力も衰える。「無理」は文字通り「理
が無い」と書く。タオに背いた
不自然な振る舞いだ。
不自然な振る舞いは、早くに行き詰まるものさ。
これはなにも大きな戦争などに限った話じゃ
ない。日常における、ちょっとしたいざ
こざにも言えることだよ。
仮に戦に勝ったとしても、それを美談にする
ようじゃダメだ。英雄になってはいけない。
敵といえど、多くの人を殺してしまったこと
を、悲哀をもって泣く。戦いに勝って
も、葬儀の作法をとるんだ。
川の流れのように
タオは、ずっと「あるがまま」。
どんなものであれ、威勢が良すぎると、かえっ
て衰えるのも早いのさ。理にかなってないね。
不自然な振る舞いは、すぐに行き詰まる。
黒澤一樹『超訳「老子道徳経」
東洋哲学の原点』
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!