この世にアイデアマンはいない。いるのは、
アイデアの考え方を知っている人、だけ。
佐藤雅彦さんや浦沢直樹さんは、どのように
して多くの人の心をつかむ作品を作るのか。
なぜ、映画「踊る大捜査線」は大ヒット
したのか。様々なヒット作品を列挙
しながら、成功のウラにある「考
え方」を分析。読者にもマネ
できる方法論に落とし込ん
でいる。
自慢するワケじゃないけど、僕は今まで、いわ
ゆるアイデアを問うオーディションの類に落ち
たことがない。学生時代は小遣いが足りなく
なったら、バイト気分でその種のコンテ
ストに応募し、当たり前のように賞金
をゲットしてきた。特に秘訣はない。
アイデアを考える方法に従い、アイデアを生み
出しただけである。この本にはそんなアイデ
アを考える方法が18通り、記してある。
すべて僕が、日々実践している方法だ。
とりあえず書き始める。「まず何より肝心なの
は、思い切ってやり始めることである。仕事の
机に座って、心を仕事に向けるという決心が
結局一番難しいことなのだ」(ヒルティ)
エジソンもアインシュタインもメモ魔だった。
実は、アイデアとは考えて思い浮かぶモノで
はない。天下から降ってくるものである。
アイデアは既存の知識の組み合わせに過ぎない。
会議の内容をまとめるということは、情報を
一手に握るまたとないチャンスになる。しか
も、やり方次第で自分を売り込める。自分
が持っていきたい方向に誘導もできるし、
各所に自分の意見を挟むこともできる。
CIAの情報源の95%は一般紙である。世界
中で発行される新聞の数々。だが、それが伝
える情報の断片を拾い集め、丁寧に繋ぎ合
わせていくと、とてつもないスクープ
が浮かび上がってくる。
現実の諜報部員は新聞記事を集めている。
あなただって、やろうと思えば図書館
にいながらにして国家機密を
手にすることができる。
笑わせるコツとして、「説明しすぎない」と
いう要素も重要である。すぐれたアイデア
は笑える。そして、万国共通。
積極的に模倣する。リスペクト、オマー
ジュ、トリビュート。すぐれたアイデ
アは、時を超えて受け継がれる。
過去の作品は積極的に学ばないといけない。
トキワ荘時代、よく手塚治虫は若い作家
たちに口癖のようにこういっていた。
「時間があれば、映画やコンサー
トにどんどん出かけなさい」
最後に勝つのはオリジナル。独自の世界観。
1000人のマーケティングより、1人の天才。
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!