納期遅れが蔓延するプログラマーの世界で、中島氏
は「一度も納期に遅れたことがない男」として活躍。
その驚異の仕事術は、「小学4年生から、夏休みの宿
題は7月中に終わらせて、あとは好きなことをして
いた」というところからスタートしたのです。
ビル・ゲイツはとにかく仕事の
効率化を図っている人だ。
私も彼ほどまでに厳しくはできないが、ビルが世
界一の大金持ちになった理由の一端は、彼の時
間の使い方にあったのだと確信している。
ビル・ゲイツの意思決定は光速だった。
マイクロソフトの次世代OSについて、私のもの
と他のチームのものが比較され、どちらに
するか判断する会議があった。
この重要すぎる決断は、ビルゲイツに
よって、たった3分で下された。
それが、ウインドウズ95だ。
わたしは、プログラミング言語に関して、
最初はまったく意味がわからなかった。
けれども雑誌に載っているプログラムをただひた
すら、幾度も幾度も書き写していると、ある日
突然プログラムの意味がわかるようになった。
不思議な感覚だった。
これは英語も似たようなものだ。
わからなくてもいいから何回も書き
続けたり、しゃべり続けたりする。
そうしているうちに、ある日突然「悟る」のだ。
私はプログラムを「悟った」あの
瞬間の興奮を今でも忘れない。
そしてその瞬間こそが、私がプログラム
の世界に足を踏み入れた瞬間なのだ。
「必要は成功の母」なのだ。
必ず解決策は存在する。
やりたいことがあれば、目を皿の
ようにしてその解決策を探す。
自分で答えにたどり着けない場合には、
徹底的にその分野の本を読み込む。
そしてその分野で成功している人に
ヒアリングを重ねるべきだ。
すると必ず解決策があなたの目の前に現れる。
MBAで学べることより大切な、
たった一つのこと。
「人一人の人生にとって一番大切なのは、
自分の好きなことをやるかどうか、やり
続けることができるかどうかだ」と
いうシンプルな答えにたどり着いた。
自分が幸せになれる行動をしないと、
人は幸せにはなれない。
そんな簡単なことに、そのとき私は気づいた。
そのことに気づくためには、MBA
なんて一つも必要ではなかった。
「こんなことを実現した」という思いで
人が集まると、そこに向かって走り続け
られるのだと気づいたのだ。
大切なのは、共通の目的を持った者同士が
集まったかどうか、それだけだったのだ。
すべての仕事は、必ずやり直しになる。
プログラムも、プレゼン資料もそうだ。
どうせやり直しになるのだから細かい
ことは置いておき、まず全体像をえが
いてしまったほうがいいのだ。
これがつまり、試作品を作るということ。
予習は、最強の時短になる。
「まず作ってみる」が、未来を変える。
企画を早く形にした者がチャンスをつかめる。
ロケットスタート時間術。
スタートダッシュで一気に作る。
見積もるには、とにかくやってみることだ。
具体的な見積の仕方は、「最初の2日で
仕事の8割を終わらせる」ということ。
これが鉄則だ。
私の実践している仕事との向き合い方は、「時間
に余裕があるときにこそ全力疾走で仕事し、締め
切りが近づいたら流す」という働き方だ。
一言でいえば。
とにかく最初の2日間に8割終わらせる
ことを目標にロケットスタートを切る。
わたしはこの期間にソフトウェアの
大まかな設計を作り上げる。
企画書を書いている人は、この期間に
企画書の大枠を書き上げる。
8割終わらせることができれば、締切
までにはほぼ確実に終わるはずだ。
つまり、8割終われば仕事は
終わったようなものだ。
このコケットスタートの2日間は、私は
メールもフェイスブックもやらない。
もっと言えば、最初の2日間は同僚や上司
からごはんに誘われても断ります。
メールもチェックしないわけだから、2日間は
完全に現実から去った仙人のようになっている。
崖を飛び降りながら、飛行機を組み立てろ。
あなたが今日から実践すべきこと、それは夜寝る
前に、明日やることのタスクリストを作ることだ。
これをやらなければいけないのは「絶対」だ。
私はタスクリストは普通にノートに書いている。
紙のノートだったらいつも手元に
置いておいて、さっと書ける。
毎日寝る前の5分程度で書く。
そして、このリストをもとに、あなたは明日の仕事
の大半を、明日の午前中までに終わらせるのだ。
翌朝、会社に着いたら、コーヒーを
淹れたりせずに仕事を始める。
やることは決まっている。
タスクリストに書いてある。
中島聡
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今回も最後までお読みくださり、ありがとう
ございました。感謝!