アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない 第 1,213号

人が物を買うときの根拠は、

実はあやふやである。

脳科学者の茂木健一郎氏は、「購入する

ことに理由は存在しない。すべての理由

は後付けにすぎない」とまで断言。

つまり、既存のオーソドックスな広告の

効果は証明されていないどころか、科学

的には効果を疑われているのです。

 十数年前に大ヒットした「エリマキトカゲ

のCM」って、なんの宣伝でしたっけ?

人がものを買うことの不可思議さを解き

明かしながら、「販促・宣伝・マーケ

ティング」などビジネスの根本の

仕組みや人に教えたくなる

ようなネタや薀蓄を散

りばめていく、これ

までにないビジネスエンターテイメント。

基本的に、僕らは選ぶのが苦手。

選択肢が多すぎると、結局何も買えない。

その点、セレクトショップや手書き

POPは“既に選んである”からラク。

現実から入って徐々に空想的な方へ

進むと、人はトランス状態になる。

魔法のヴェールの正体は

軽いトランス状態。

 剥がれ落ちると夢から覚める。

クリエイターは制約があるほうが燃える。

クリエイターにとって平坦な道は、

何も心を刺激されない。

そこに山があって、難攻不落の崖が

あって、はじめて彼らは燃えるのだ。

「なんでも自由に書いてください」より

「○○と××を劇中に入れてください」

のほうが、彼らは何としても克服

しようと奮闘する。

人は制約の中のアイデアやエンター

テインメントが好き。

映画よりCM。

作り手も制約があったほうが

アイデアが湧く。

僕らは安すぎる店に入ると、バイト

代やテナント料まで心配する。

毎回「今度こそは」と小ロットの注文

に挑むが、そのハードルは高い。

「エロ」「値引き」「品切れ」は、

実力がなくても人を惹きつ

ける、いわば麻薬。

キャグの『アイデアのつくり方』その本

は、今やアメリカの広告マンたち

のバイブルである。

読んでいない人はモグリと疑われるほど。

ヤングによると、「アイデアとは、既存

の要素の新しい組み合わせ以外の何

ものでもない」とのこと。

つまりアイデアとは、無から生まれる

ものではなく、既にある2つのもの

の組み合わせに過ぎず、さらに

それは意図して組み合わ

されるものではなく、

偶然に頼るしかないってこと。

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今回も最後までお読みくださり、

ありがとうございました。感謝!

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