イギリスのなかにある「誇り高き国」スコットランド 第 2,855 号

 イングランド、ウェールズ、北アイルランドと

ともに「イギリス」を構成するスコットランド。

一七〇七年の合同法でイングランドと統合し

グレートブリテン王国となったが、近年の

イギリスのEU離脱に際して独立を模索

するなど、今も独自のナショナル・

アイデンティティを保つ。

 ケルト文化、ヒュームやアダム・スミスに

代表される啓蒙思想、「地酒」ウイスキー、

ゴルフやフットボールなど多様なスコット

ランドを紹介する。

 そもそも、スコットランドとは「ネイション」

であり、それはイギリスという国のなかに

ある「別の国」といってよい。

 西洋史においてスコットランドは、「イギリスの

辺境」だけで済ますことができないほどの影響力

をもち、それは近代思想などの学術や、

産業の発展にも大きく貢献した。

 ジャパニーズウイスキーの生みの親である竹鶴

正孝が、その作り方を学びにスコットランドに

留学した話など、我々の身近にある文化と

スコットランドとのかかわりについて

は、枚挙にいとまがない。

 スコットランド本土の地理は大きく「ハイランド」

と「ローランド」とに分けられる。

ハイランドは独自のケルト文化や自治が、

18世紀半ばまで残っていたと

いわれるエリアである。

 スコットランドでは、近代以前は主食である

大麦やオーツ麦を使って、お菓子やお酒を

つくっていたそうだ。

 オーツ麦の食文化はかつてはイングランド人から、

「スコットランドでは人間が食べるが、イング

ランドでは家畜の飼料」と揶揄されがちであった。

 しかし、その豊富なたんぱく質、ミネラルと悪玉

コレストロール値を低下させるという効果から、

現代ではオーツ麦を進んで食べる人が増えて

いる。いわゆるオーツミール。

 ハイランドゲームズの面白いところは、アスリー

ト的なものだけでなく、ハイランドダンスや

バグパイプの演奏のコンペもあり、ハイ

ランド文化の多様性を感じることができる。

スコットランド王であったジェイムズ6世が、

かの有名なイングランド女王エリザベス一世

の後釜に座ったということは、歴史的に

見ても大事件であった。

中村 隆文 (著)『物語・スコットランド

               の歴史』

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  今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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