インドは海上輸送に貿易のほとんどを頼る日本にとって大変重要な国 第1,168号

 元防衛事務次官が綴った膨大な量の日記。

 詳細に記された自身や交渉相手の発言

内容、行動から浮かび上がるのは、

一向に進展をみせない「普天

間問題」の真相であった。

 霞が関、永田町、アメリカ、そして沖縄。

 手練手管の「引き延ばし」「二枚舌」で

解決を妨げているのは、誰なのか―。

 互いの思惑が錯綜する交渉の、最前線を

見つめた著者が明かす、国民に隠さ

れた基地問題のすべて。

 私は在職中、日記をつけていた。

 防衛が国の重要な問題となり、それを当

事者達がどのように考え、どう対応した

かを記録に残したいと考えたからだ。

 国会対策の基本は、無駄を承知で

弾を数多く撃つことである。

 政局は時々刻々と変わるから、

決め手は存在しない。

 丁稚のように低姿勢で、あらゆるところ

に頭を下げ続けることである。

 ソマリア沖とマラッカ海峡の海賊の取り

締まりのために世界各国が艦艇を派遣

していることは、シーレーンの

安全が国際社会の重要な関

心事であることを示している。

 現在の世界情勢と安全保障の変化を語る

には、アジア、太平洋、インド洋を

中心に見据えることが必要。

 この地域の重要性が世界の中で

年々、高まっている。

 沖縄は本州や九州よりも

中国、フィリピンに近い。

 これは、沖縄がアジア・太平洋・

インド洋地域の安全保障に

とって重要な位置を占めている。

 インドとは戦前からの長い交流があり、

民主主義などの基本的価値観を共

有するわが国の友好国。

 アジア、中東、ヨーロッパを結ぶシー

レーンの中心に位置しているインド

は、海上輸送に貿易のほとんど

を頼る日本にとって大変重要な国。

 インドの近くにはイラク・アフガニス

タン・パキスタンなどのイスラム国家

や、中国の影響を受けるネパール・

ミャンマーなどの国々が所在し、

貴重な地域情報が得られる。

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今回も最後までお読みくださり、

             ありがとうございました。感謝!

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