オーストラリアは、日本が必要とする食糧、
鉱物・エネルギー資源の供給国で、日本の
将来に不可欠な国である。このオースト
ラリアをとことん、まるごと知ろうと
体験から学んだ、あらゆる分野を
カバーした紹介本である。
オーストラリアという国は、ラッキー・カン
トリーであり、ハッピー・カントリーである。
その背景には、無尽蔵の鉱物、天然資源に
恵まれており、この国の宝を海外に輸出
することによって、高い生活レベル
を維持、発展させることができる。
第二次大戦後、オーストラリアに移住した人
は、1,700万人を超え、現在の人口2,550万
のうち、外国生まれかその親のどちらか
が外国生まれの人口は、その40%に
ならんとしている。
全人口、2,550万人の90%が、海岸から
50キロメートル以内に住んでいる。
オーストラリアは、イギリスを主体にした
アングロサクソン民族が移住し、
発展させた国である。
現在でもアングロサクソン民族の背景を持つ
人たちが、人口の多数を占めている。しかも
政界、財界、教育界、メディアなどの重要
な分野にいたっては、いまでもその指導
的立場にいる人の90%以上を占めている。
オーストラリア社会は、次のような背景
と特徴を持っている。
狩猟民族
契約主義
非階級・平等
ヨコのつながり
実直・積極果敢
ホンネ重視
自然支配
個人主義。
オーストラリア人の一般的な行動様式を
要約すると、以下の通り。
∗時間にルーズである。しかし、ビジネス
の会議やアポに関しては時間厳守。
∗終業時間は厳守する。時間にルーズなのに
帰る時間は、きっちり守る。
∗勤務地で隣の人の仕事内容をよく知ら
ない。他人の仕事にはあまり関与しない。
ビジネスのオージー・ルール
∗会議はできるだけ短く簡潔に。
∗自分の学歴、資格、実績、肩書などを
必要以上に売り込んだり、吹聴する
ことをしない。
∗オーストラリアでは、肩書よりも人格を
重んじる。
∗会議や約束には時間厳守。
オーストラリア社会に対する鉱業の貢献度
は、他の先進国と比較すると相当高い。
鉱業に従事する人たちは、100万人を超える。
産業全体の30%から40%に当たる資金を
資源探査、開発、設備、インフラに
新規投資を行っている。
オーストラリアの新聞の特徴は、そのほとんど
が州都単位の発行で、全国展開をしている一般
日刊紙は、一紙だけである。ほかに経済紙が、
一紙ある。
オーストラリアは、世界でも情報通信が大変
発達している国で、有数のIT大国である。
著者は長期にわたり日豪間の貿易、経済協力、
企業誘致、観光促進、文化交流に尽力。
田中 豊裕 (著)『オーストラリア大全』
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!