営業は不要。しかも、的確なクレーム処理で
業績を伸ばしているとか。
高知県にある四国管財とは、いったいどんな
会社なのでしょうか。
───────「今日の注目の人」───
☆ 営業は不要。三千七百件のクレームで、
会社を伸ばす ☆
中澤 清一(四国管財社長)
───────────────────
──具体的にどんなクレームが多いのですか。
作業中の器物の落下、破損が多いですね。
でもよく調べてみると、その社員さんには
2時間分しかお給料を払っていないのに、
お客様に頼まれて2時間半分の仕事を
させられていたりする。
人がよくて頑張って急いでやるので、物を
落としたりするんです。
つまり、真面目に仕事をする人しか
ミスしないんですよ。
あるいはよかれと思って壁をゴシゴシ
擦って、塗装が取れてしまう。
それは会社側の教育不足なんですね。
もっと極端なことを言えば、ダラダラ
作業する社員さんがいても、
それを採用した会社の責任。
会社の責任者は私ですから、すべての
クレームは社長の責任。
あなたたちが弁償する必要はないし、会社が
絶対守るからと社員さんに説明するんです。
新人研修でクレームを起こした社員さんなんか、
会社がすぐフォローに来てくれるし、お客様も
「この子は一所懸命やってくれてるから
絶対に叱らないでね」と気遣って
くれるしで、感動して泣き出すんです。
下手な研修を施すより、クレームを起こして
くれたほうがよっぽど勉強になるんです(笑)。
──特にご苦労なさったクレームはありますか。
一件、社長を辞めたいと思うくらい大変だった
クレームがありました。
ある量販店で……
※クレームを味方にする心得について、中澤さんが
最新号でお話しされています。
『致知』2017年5月号
特集「その時どう動く」P48
今回も最後までお読みくださり、ありがとう
ございました。感謝!