サイバー攻撃に対し、我々一般人が実感でき
るのは、海外から送られてくる怪しげなメー
ルくらいだろう。だが現実には、それら
をクリックすることであなたのパソコ
ンが乗っ取られ、それを踏み台にし
て日本の企業や政府関連施設、各
種インフラなどがサイバー攻撃
される可能性が大いにある。
事実、アメリカはイランの核施設をマルウェ
アで乗っ取り、遠隔操作で破壊した。2014年、
マルウェアに感染していたことが発覚した
高速増殖炉もんじゅが、もしも同じ
運命をたどっていたら?
中国は、台湾の動向を常に注視しており、
サイバー攻撃などで台湾人を徹底的に
監視しようとしているという。
「中国は、台湾をサイバー攻撃の実験場所
とみなしている」。台湾でサイバーセキュ
リティを担う台湾行政院の資通安全処
(サイバーセキュリティ局)のオフィ
スで、サイパーセキュリティ局
トップの局長はそう言った。
中国は、何か新しい攻撃方法があれば、
まず台湾をサイバー攻撃して能力を試す。
6000人強の部隊を指揮するサイバー軍
当初から、アメリカのサイバー作戦を担っ
ていたのは、NSAだった。
というのももともとNSAは、第二次大戦中
から盗聴などによる情報活動を行ってきた
スパイ機関であり、彼らがインターネッ
トなど通信ネットワークで、サイバー
攻撃やハッキング侵入工作などを
行うのは自然な流れであった。
もっとも、ハッキングで相手のシステム
に入り込むことができれば、スパイ工作
も破壊工作もどちらも可能になる。
NSAは数多くのアメリカ屈指の
ハッカーたちを擁しており、
世界中でサイバー攻撃
とくり広げている。
だからこそ、NSA長官とサイバー軍の
司令官は、ずっと同じ人物が兼務
することになっている。
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これが現実』
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!