ドイツが誇る文化とはいわばその恐るべき組織力の別名である = 2-1 = 第 442号

 独首相メルケルは一見冴えない理系女子。

ところが、いまや「EU大統領」のような存在に。

 東独出身の野暮ったい物理学者はいかにして

権力を手にしたのか?そしてメルケル率いる

ドイツはどこに向かうのか?今日の世界を

揺るがす「ドイツ問題」の核心に迫る。

 運動神経はゼロでも、東ドイツで受けた大学

入学資格試験の成績はオール満点で、非の

打ちどころがなかった。

 理数系の科目が抜群だったが、語学の

能力もずば抜けていた。

 ソ連の衛星圏だった東ドイツでは、ロシア語は

学校の必修科目だった。

 メルケルは英語にも不自由せず、アメリカの

ブッシュ大統領やオバマとは非公式なシーン

では英語で十分、意思疎通を図っていた

とのこと。

 メルケルは1970年、東ドイツの全国ロシア語

弁論大会に出場し、優勝するほどの

語学力を身に付けた。

 ロシア大統領プーチンがドイツ首相となった

メルケルと会談した際、そのロシア語の

レベルの高さに舌を巻いた。

 プーチン自身、旧ソ連のKGBのスパイとして

東ドイツのドレスデン支部に少佐として駐在

した経歴を持ち、ドイツ語に堪能だが、

メルケルのロシア語には一目も

二目も置いていることは定説になっている。

 メルケルのロシア語能力は、政治家として

上昇気流に乗る推進力の一つとなった。

 リケジョのマキャベリスト。

 彼女は30代半ばという、政治家を目指す上では

かなり遅いスタートを切り、しかも東ドイツから

新規参入してくるという異色の経歴の持ち主である。

 メルケル政治の一般法則として数々の特徴が

挙げられる。

 一言でいうと、科学実験的アプローチを政治と

権謀術数に応用している、というのが

衆目の一致するところだ。

 メルケルは「リケジョのマキャベリスト」で

あり、メルケルとマキャベリを掛け合わせた

「メルキャベリ」という綽名もある。

 目前の現象を分析し、問題の解法を見出すことが

責務であり、その解法を求めるプロセスにおいて

自らの政治権力を強化するのが、メルケルの

政治手法である。

 したがって、科学者として解答を追求する

メルケルは豹変する。

 象の記憶力。

 メルケルはまた、「長考の政治家」と

して知られる。

 豹変するときは豹変するにしても、なかなか

結論を出さないことが多い。

 彼女を近くで観察してきたジャーナリストに

よれば、メルケルは政治的決断を下すために

「しっかりと準備する」とのこと。

 まず情報収集である。

 彼女は徹底的に情報を収集し、またよく勉強する。

 膨大な、しかも場合によっては退屈な資料を読破

することに喜びを見出すことがメルケルの

最大の強みだ。

 彼女は喜々として官僚や専門家が用意した資料・

文書に目を通す。

 また会議も嫌いではないらしい。

 会議出席者の話を聞くのを楽しみにしている。

 情報収集にはそれだけでは足りず、専門家を

呼んで進講させる。

 メルケルは実に優れた聞き上手ということだ。

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  今回も最後までお読みくださり、ありがとう

             ございました。 感謝!

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