凄腕の経営コンサルタント計介。彼は、学生
時代に父親の工場が倒産、しかし、手を差し
伸べてくれる者は誰もおらず、一家離散
となった体験から、人を信じる心を
失ってしまっていた。しかし、あ
る女性に小さな会社の再建を
依頼されてから、何かが変わり始める…。
ドラマチックなストーリーを追っているうちに、
いつのまにか損益計算書(PL)、貸借対照表(BS)、
キャッシュフロー計算書(CS)をまとめて理解
できてしまう、夢の会計入門書が登場した。
わたしは元々エンジニアで、会計を理解する
のに大変時間がかかった。
若い頃は、会計は特殊な分野であり、複式簿記
や仕訳といった特別な勉強をしないと理解でき
ない難解な世界だと思っていた。
また会計の入門書を何冊読んでも会計の入門
セミナーに何度参加しても、なかなか会計を
理解できないのは自分の頭が悪いからだ
と思っていた。
しかし、実はそうではなかった。ただ勉強の
仕方が悪かったからだ。
「財務3表一体理解法」は会計の初学者向けの
まったく新しい勉強法。
今までのように簿記・仕訳といった細部の勉強
を積み上げて全体像を理解していく方法では
なく、まず会計の全体像を理解し、その
本質を押さえていく、という勉強法です。
会計が理解できたからといってビジネスが
うまくいくわけではない。
ビジネスは人間が行っているものであり、
事業を成功させるには志や情熱、
チームワークなどといった人間くさいものが
まず必要。お金の計算ができなくてもビジネ
スに成功するひとはいる。しかし、会計の
仕組みを知らずに成功した人のビジネス
は長続きしない。財務3表の数字は
それぞれつながっている。その
「つながり」こそが会計の仕組みなんだ。
リターンを生む重要な投資には金を惜しま
ない。それがビジネスの鉄則である。
ビジネスで最も大切なのは「人」であり、
さらに大切なのは人と人との「信頼」です。
しかし、そういった人の価値や信頼の大
きさは財務諸表には直接表れない。
むしろ、人の価値や信頼の大きさが、事業を
長年行った結果として、財務諸表に表れて
くるともいえる。「数字」だけではなく
人と人とのつながりを信じていこう。
たったひとつ「誠実さ」というパーソナリティ
だけは、すべての職種に関して仕事の成果と
相関関係がある。誠実な人というのは、ど
のような仕事をしていようが、ある一定
の期間があれば高い成果を出しやすい
ということ。
理念と利益は車の両輪のようなもの。
世の中は相反する2つのものが共存
して完成形になるのだと思う。
企業が行っている基本活動は、「お金を集め
る」「投資する」「利益を上げる」の3つ
である。
この3つの基本活動をPL,BS,CSという
3つの表を使って表している。
会計が理解できたからといってビジネスがうまく
いくわけではない。ビジネスは人間が動かして
いるのですから、ビジネスには数字より大切
なものがたくさんある。
志、情熱、思い遣り、誠実さ、信頼感など、
ビジネスの本質は極めて人間くさいもの。
國貞 克則 (著)『超高速・会計勉強法。
財務3表のつながり』
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!