一つの脳みそのように皆と情報を共有して道筋を明確にしていく 第 996 号

 ≪最高の結果を出すための

         チームワーク術≫

 瀕死の子供を救う小児集中治療の普及

に力を尽くす植田育也さん。

 より多くの命を救えるかどうか、その

鍵を握るのが、チームワークに

あると言います。

 最高の結果を出すためのチーム

ワーク術を学びます。

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 植田 育也(小児集中治療のプロ)

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──こどもの生死を左右する大変難しい

お仕事ですが、特に心懸けておら

れることはありますか。

 この仕事では、命の火が消えそうな

こどもがいきなり目の前に現れ

てくるわけです。

 そこから、自分が培ってきた知識と

技術を総動員して、何とかその命

を救うためのロードマップを

瞬時にしてつくる。

 そういう訓練をいつもさせられて

いる感覚がありますね。

 人間の体の変化は非常に複雑な上に、

予測もつかない事態に次々と直面

するんですが、次の手、次の

手と的確に対応しながら

道を見極めていかな

ければなりません。

 これは、他の仕事にも応用できること

ではないかと思うんです。

 複雑な物事を単純化して、そして自分

の中から最も有効な手札を引き

出して対応していく。

 仮でもよいのでなるべく早く目標を立て

て、そこを見失わないように近づいて

いくことで、目的を達することが

できると思います。

 もう一つ大切なことは、それを主治医

の頭の中だけに留めておくのではなく、

他のスタッフとも共有することです。

──一人で仕事をするのではないのだと。

 アメリカで研修に参加している時は、

朝に夕にディスカッションを重ねて、

主治医の考えていることをチーム

で共有していました。

 周りとキャッチボールを重ねながら自分

の頭の中を言語化し、チーム全員であた

かも一つの脳みそのように皆と情報を

共有して道筋を明確にしていく。

 そうすると、スタッフから思いがけない

フィードバックを受けて、よりよい

方向へ軌道修正すること

もできます。

 常に一緒に進むことを明確にしておけば、

チームでよい仕事もできるように

なると思いますね。

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 ワンランク上の仕事をするために
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『致知』2018年5月号

    特集「利他に生きる」P52

今回も最後までお読みくださり、

    ありがとうございました。感謝

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