普段何気なく使っている言葉の多く
が、実は大和言葉に由来している
ことをご存じでしょうか?
現在、全国に30か所を拠点に古事記塾
を通じて、日本人のルーツを紐解か
れている今野華都子さんに、その
気づきの一端をお話しいただきました。
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今野 華都子(アイテラス社長)
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例えば、「おとうさん」「おかあさん」
という言葉が、大和言葉からきている
ことはご存じでしょうか。
そもそも「おとうさん」とは、そのうち
の「とう」が大和言葉の「尊(とうと)
し、貴(とうと)し」という意味で、
それに敬語と敬称の「お」と「さん」
がついて「おとうさん」となりました。
また、「とう」とは和語の数え方「ひ、
ふ、み……この、とお」のうち「とお」
という数字的に満ち足りている様子も
表していることから、心身ともに
統合された、尊い人のことを
「おとうさん」と呼んでいるのです。
次に「おかあさん」の「か」は、大和
言葉で「火(か)、日(か)」という
意味で、カッと熱く輝く様子を指しています。
日の光はその字が示すように、力(パワー)
であって、万物の命の元でもあるのです。
また、「あ」は大和言葉の「生(あ)れ」
から取られたもので、愛のエネルギーで
命を生み出すことを指します。
そこに「お」と「さん」がつくことで、
太陽のように明るく輝く、子供を産ん
だ女性のことを「おかあさん」と
呼ぶようになったのです。
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『致知』を通じて日本人の心を学ぶ
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『致知』2018年5月号
特集「利他に生きる」P58
今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝