恋人や家族が戯れる海の底で沈没船を探す
ロマンチスト。それが水中考古学者だ。
今日は地中海、明日はドブ川。激
アツの発掘デイズ。
川の考古学/未発掘の船が川底に/薄い味噌汁
のような川/本当に大変なのは水温だった/流
れに逆らえ/やっと出会えた初めての古代
船/水中での手実測/レア船と発覚!
英語力ゼロなのに単身渡米、ハンバーガー
すら注文できず心が折れた青年が、10年
かけて憧れの水中考古学者に。その
日常は驚きと発見の連続だった!
指先さえ見えない視界不良のドブ川でレア古代船
を掘り出し、カリブ海で正体不明の海賊船を
追い、エーゲ海で命を危険にさらす。
まだ見ぬ船を追うエキサイティングな発掘記。
水中考古学とは、水に沈んだ遺跡の調査
発掘を行う学術研究である。
私は、2009年からアメリカの大学院で
船舶考古学を学び、現在は世界中で
水中調査・研究を行っている。
アメリカに留学した当初、私は英語が全く
できなかった。だが「こんなに面白い学問
は他にない」と、水中考古学の勉強をし
たい、その一心で英語を学び、アメ
リカの大学院に入学した。
指導教官のもとに押しかけ、学び、
博士号を取得した。
卒業後は、世界中の海に潜り、
船の発掘と研究をしている。
人類は、農耕民となる前から、船乗りだった。
小学校から大学まで野球漬けだった私だが、
大学時代にプロ野球への夢はあきらめた。
大学の卒論テーマを決めるために本を読んで
いて、水中考古学の魅力にハマった。
大学を卒業して、アルバイトしながら数か月を
過ごし、スーツケース1つで、テキサス
A&M大学へ向かった。
最初は語学学校で勉強。はじめは、全然、
英語が聞き取れなかった。
その後の大学院での7年間は、本当に
楽しいものだった。
課題や試験は大変だったが、各学期が終わる
度に、その学期で得ることのできた自分の
知識量に驚かされた。
山舩 晃太郎 (著)『沈没船博士、海の底で
歴史の謎を追う』
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!