子どもや若者たちの間で
まじめが崩壊している。
全力で汗水流して頑張ることを、損な
こと、格好悪いことと感じているのだ。
そんな生徒たちに夢や目標を与え自立型
人間に変えてきた原田の心づくり
の指導法を紹介。
「意志の力」「愛の力」を語れる
以外にも、わたしが企業研修に
呼ばれる理由がある。
それを自分を変えていくための具体的
なツールを持っているということ。
わたしには教師塾で実践して
いる様々なツールがある。
なかでも、三種の神器と呼ばれている
のが、長期目標設定用紙、ルーティン
チェック表、日誌の3つだ。
大切なのは、自分で目標を立てること。
毎日「清掃や奉仕活動」を行うことが、
心づくりに大いに役立つ。
三種の神器の3番目は、日誌だ。
世の中の成功者を調べたところ、
1つの共通点を見つけた。
それは日誌だ。
オリンピックの金メダリストは、
みんな日誌をつけている。
中学校の陸上部で指導に当たっていた。
だが、日本一に届かなかった。
何が足りないのか、何がダメなのか。
あらゆる本を読み、たくさん
講習会にも出て模索した。
思い悩むうちに、「心技体」と
いう言葉に行き当たった。
そうか、これまで技や体は鍛えてきた
が、「心」を鍛えることは考えなかった。
陸上部に入部してくる生徒には、
何か1つお手伝いを毎日やる
ことを約束させた。
皿洗い、風呂掃除、靴の整頓、なん
でもいいから、3年間1000日
続けることを約束させた。
掃除の習慣が人間を大きく成長させる。
些細なことを「それくらい」と言って
放置しないこと、身の回りの小さな
すさみを取ることが大切だ。
積極的に掃除をさせるようにするため
には、「掃除をすることで身の回り
からすさみを取り除き、それに
よって心のすさみも取り除く
んだ」という実体験に裏打
ちされていなければならない。
「心をきれいにする」とは、感謝の
気持ち、謙虚な気持ちを養う
ということだ。
だから、「心をきれいにする」ため
には、清掃活動や奉仕活動が有効だ。
きれいな部屋や掃除をしている人を
見ればよい気分になって心が晴れる。
人とケンカをすれば心はすさむ。
でも、人のために役立つことを
すれば心は清々しくなる。
「心をきれいにする」
とは、そういうこと。
若者の更生教育で、少し前までは
盛んにパソコンを教えていた。
社会に出て役に立つスキルを学ばせ
ようと、考えたものだった。
少年院などでもマウスをカチカチ
やる姿がたくさん見られた。
でも今では、人気がない。
最近人気があるのは、介護だ。
若者を更生させるのに一番確率が高い
のは、介護の仕事をさせることだと思う。
体の不自由な老人の
デイケアを学ばせる。
これは、効果がある。
原田隆史『カリスマ教師
の心づくり塾』
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝