シスターである鈴木秀子さんは「神様は
人間が乗り越えられない試練は与え
られない」と説かれます。
その言葉の深い意味を味わって
みてください。
───────「今日の注目の人」───
鈴木 秀子(文学博士)
───────────────────
神様は人間が乗り越えられない
試練は与えられない。
試練が与えられるところには、それを
乗り越える力が必ず与えられている。
これは私自身の信仰生活
から得た確信です。
私がそう思うのは、神様は愛そのもの
のお方である、神様が人間を見捨て
られることは絶対にないという
思いがベースとしてあるからです。
苦難に遭遇した時は、そこから逃げるの
ではなく、「これはいま自分が担わ
なくてはいけない現実だ」
としっかり受け止め、もに苦しんで、無条件
に自分を受け入れてくださる神様を信じて
目の前の出来事に全力を尽くすことです。
そうすれば、苦しみのどん底にいながら、
心の深いところから清水のように力と
勇気、希望が湧き出る瞬間を
味わうことができます。
苦難の中にありながら、静謐な心の状態
を手に入れることができるのです。
ただ、誰もがすぐにそのような考え方
の切り替えができるわけではありません。
失意の時は神様を信じるどころか、
ともすれば自暴自棄になって道
を誤ってしまいがちです。
そこはやはりトレーニングが必要です。
登山家が厳しい特訓を重ねて
エベレストに登頂するように、
人生の試練を乗り切る上でも、
平素から心のトレーニング
を怠らずにやっておけば、
いざという時に冷静に
向き合うことができます。
信仰者たちは祈りや奉仕活動によって心
のトレーニングを積み重ねていますが、
例えば……
※鈴木さんは、誰にでもできる心の
トレーニング法を紹介されています。
詳しくは最新号をお読みください。
『致知』2017年6月号
連載「人生を照らす言葉」P108
今回も最後までお読みくださり、ありがとう
ございました。感謝!