リクルートで求人広告の営業部門に
配属された笹尾さん。
20代の頃の努力が実って30歳で
マネジャーに昇進。
しかし、そこで大きな壁に直面します。
さて、笹尾さんの考え出したキャン
ペーンの中身とは──。
────────[今日の注目の人]───
★ 組織マネジメントの面白さに開眼 ★
笹尾 佳子(シダックスビューティケアマネジメント社長)
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努力の甲斐あって30歳でマネジャーに
なりました。
その時の私の営業所の売上目標は3億円
だったのですが、ひと月
経っても5,000万円くらいしか計上
できなくて、
全国30営業所の中でもビリ。
何とかしなければと思って立ち上げた
のが「やけのやんぱちキャンペーン」
でした。
──それはどんなキャンペーンなのですか。
不足分の2億5,000万円を、多少強引でも
いいから皆で想像し合って「読み数字」
をつくっていったんです。
例えば、いつも前を通っているのに
訪問したことのない会社があれば、
そこに飛び込んで50万円。
そういう数字を2億5,000万円まで挙げて
いって一覧表にして、皆で愚直に実行し
続けたんです。
やっていくうちにいくつか本当に成約して、
もしかしたらいけるかもしれないという
雰囲気になってきましてね。
さらにドラマがドラマを呼んで、とうとう
3億円の目標を達成できたんです。
──組織の空気が一変した。
私にいつも叱られていた営業マンなんか、
最終日の前々日に新聞広告に掲載されて
いた長野の会社に電話したら、たま
たま人事役員の方が電話に出て、
翌朝には500万円の商談が
まとまったんです。
乗ってくるとそんな奇跡のような
ことが次々と起こるんですね。
そこからなんです、私が組織マネジ
メントの虜になったのは。
それで一年間ビジネススクールで勉強を
して、組織は生き物であり、リーダー
の介入次第でよくも悪くもなること。
リーダーの「リーダーシップ」
とメンバーの「モチベーション」、
そしてメンバー間の「コミュニケーション」
が上手くマッチングすると、
組織は「1+1=2」ではなく、
3にでも4にでもなることを学びました。
この考え方はいまも私の組織運営の
ベースになっています。
──その学びをどのような場で生かして
こられましたか。
※その後、倒産寸前の介護会社を僅か
2年で黒字化を果たした笹尾さん。
そのマネジメント力の神髄とは。
本誌でお楽しみください。
『致知』2016年7月号
連載「第一線で活躍する女性」P80
今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。 感謝!