ビジネスで海外の人々と関わるのであれば、
自国の歴史の知識は必須だ。しかし外国人
に関心の高い日本史のテーマは、日本
人が好むそれとは大きく異なる。
戦国時代、幕末、維新などに熱くなるのは
日本人だからであって、外国の人たちが
関心を寄せるのは、もっと別の「日本史」だ。
本書は世界96カ国をまわって見えてきた
日本文化を海外経験豊富な元外交官の
著者が、その経験から厳選した12
のテーマで、外国人の興味を
惹くエピソードを解説する。
日本には古代から、自然に神が宿っていると
考える宗教観があり、自然は崇拝する
対象だった。
日本の天皇制は、血統として1500年継続して
いる。これほど長く皇室、王室が続いた例は
皆無であり、世界史において類まれな
存在といえる。
日本には古代から、自然崇拝、八百万の神
の信仰、山岳信仰があった。
山や森、木々にすら神が宿っていると考える
のが、日本人の宗教観である。このような
自然崇拝は、各地の神社で祀られている
神道という形をとって現在に繋がっている。
日本に限らず、古代においては、人知を
超えた神秘的なものへの信仰があった。
しかし、森羅万象に神が宿るという考え方
は、ユダヤ教、キリスト教などの一神教
文化にはない。
世界の美意識を変えたのが、葛飾北斎なり。
天皇家は、世界最古のロイヤルファミリーなり。
スティブ・ジョブスは、言った。「シンプルで
あることは、複雑であることよりも難しい」
禅思想を体現している言葉といえる。
外国人には、歌舞伎の派手さが前面に出ている
ことが、おもしろく感じるようだ。
また、歌舞伎の「我慢」「敗者の美学」「生ま
れ変わり」といったテーマが、欧米にあまり
存在しない価値観であり、好奇心を持たれる。
山中俊之 (著)『外国人にささる
日本史12のツボ』
の詳細及び書籍購入はこちら ⇑
今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!