失敗こそ次へのステップだ ! 進むべき方向を
見失わず、悔いなき人生を歩んでいこう。
政界の表裏を熟知し、鋭い人間観察で社会を
凝視する著者が説く、修羅の巷で生き抜く
知恵。(解説・木村尚三郎)
新聞社の政治部記者時代に田中角栄と出会い、
以後23年間、敏腕秘書として勇名を馳せた
著者が、政治の舞台からプライベート
まで、小学校卒の角栄が、54歳の
若さで日本の最高指導者に登り
つめた秘密のカギは何であっ
たのか ? 秀才官僚はなぜ角栄に心服したのか?
戦後デモクラシーが生んだ“人民の子”、大平正芳
との友情、なぜ小学校卒で総理大臣になれたか、
裁判にも終始一貫、背すじをのばして、政治
の根っこは“義理と人情”、嫁は下からもら
え、婿は上からもらえ、政治は国民生活
の片隅にあるのがいい、真理は中間にあり 。
上等な人間の条件、失敗はイヤというほど、
したほうがいい。
死にさえ至らなければ、何回も繰り返しひどい
目に遭ったほうがいい。やけどもしたほうがいい。
五針も十針も十五針も縫うような大けがを
したほうがいい。そうするとバカでないか
ぎり、骨身に沿みる。
次回から不必要なリスクを避けるためにどう
したらいいか、反射神経が身についてくる。
判断力、分別ができてくる。これが成長の正体だ。
最初からスマートな紳士になる必要はない。
トゲのある門松を潜っていくうちに、人の
重心は低くなる。人柄に年輪が刻まれる。
足の裏が地べたについて、爪先立ち
をしなくなる。
修羅場を潜り、死線を越えて、情が身につく。
人間にとっていちばん大切なのは情だ。
知識、学問とは、身すぎ世すぎのためのパスポー
トにすぎない。世間並みのレベルで結構だ
知識や学問が人間の将来を決めるのではなく、
成功や不成功を決めるのでもない。
肝心なのは知恵だ。生きるための知恵である。
そして知恵は経験から生まれる。経験で
学ぶしかない。
若者は失敗を恐れてはいけない。
やりたいことをやることだ。
そして、どつかれ、こづかれけつまずき、
ひっくり返り、糞小便を浴び、人に裏切
られ、だまされ、カスをつかみ、「わ
れ、誤れり」と歯ぎしりをする。
それを繰り返しやって、たくましい、しなや
かな知恵を身につけることができる。この
修羅の巷で生きていけるようになる。
出来上がりのワンセット、ワンパッケージの
知恵など、この世には存在しない。
早坂 茂三 (著)『捨てる神に拾う神。
もっと無器用に生きてみないか』
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!