2015年ラグビーワールドカップで日本代表を
奇跡の勝利に導き、現在イングランド代表ヘ
ッドコーチをつとめるエディー・ジョー
ンズと、ゴールドマン・サックス
日本法人社長、持田昌典。
共にラガーマンであり、現在は世界を舞台に
チームを率いるリーダーである二人。スポ
ーツとビジネスという異なる分野で、健
全な野心を燃やしながら、大きな成果
を上げてきた二人の言葉には、今
すぐ仕事に、人生に活かせる
ヒントが詰まっている。
♣持田昌典氏のコメント
わが社には高学歴、高IQの社員が多いが、
そういう人たちの傾向として泥臭いことを
好まない。彼らの目には、泥臭いことは
大抵バカバカしく映る。しかし、ビジ
ネスにおいて、重要なことが大抵
泥臭いのも、事実だ。
自信は確実に、相手に伝わる。
私は、人間が練習や訓練で、もっとも大きな
苦痛を感じるのは、反復だと思う。同じこと
を繰り返すことは、誰でも面白くない。し
かし、これを行わなければ、結果を出す
ことはできない。
プレゼンの準備がある。問題は、その先に
ある。何度も練習を繰り返し、細かいとこ
ろを直すうちに、誰もが馬鹿馬鹿しさを
感じ始める。「こんな細かいことを徹
底しても、大差はないじゃないか」
しかし、その馬鹿馬鹿しさを乗り越える
ことこそが、成功に近づくことなのだ。
結局それは、忍耐力の問題だ。私は、人間が
生きていくうえで、とりわけ仕事をするうえ
で、一番大事なものは、忍耐力だと考える。
馬鹿馬鹿しいほどの準備を重ねるうち、
人間は、ある得難いものを習得
する。それは「自信」だ。
執拗なほど準備を重ねると、やがて勝つこと
が多くなる。勝つ確率の高まり、つまり
勝ち癖がつく。その根底に、しっ
かりと育つのが自信なのだ。
自信は、自分の中だけにひっそりと存在
するものではない。それは確実に、
相手にも伝わる。
社会に出てからも、勉強はできる。
極限まで行わないと、経験にならない。
一生懸命行った上での経験は、いつか必ず
実績になる。それによりステージが上がり、
また新しい経験をする。この繰り返しだ。
極限までやるからこそ、蓄積になる。
♠エディ・ジョーンズのコメント
大きなチャンスは、大きなリスクの中にある。
自慢するつもりはないが、私は誰もが絶対
に不可能だと思っていたことを成し遂げる
ことができた。世界中の誰もが、日本が
世界に通用するラグビーをできるよう
になるなど、夢にも思っていなかった。
私がなぜ飛躍ができたのかといえば、まず
大きなリスクを取ったからだ。大きなリス
クの中には、大きなチャンスが潜んでい
る。いや、本当に大きなチャンスは、
そこにしかないと、いっていいだろう。
勝つと信じることから、すべてが始まる。
人間の力のうち、信じる力ほど強いものは
ない。それは潜在意識を呼び覚まし、その
人の能力をどんどん高めていく。当初は
不可能に思えていたことも、可能にする。
エディ・ジョーンズ&持田昌典『勝つため
の準備:ラグビー・ヘッドコーチと
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!