過酷なビール営業の世界でプロ
として立つ4人の営業マン。
そこに共通するものは何か。
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前野 雅弥(日本経済新聞記者)
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アサヒビールが市場シェアで39,5%を
獲得し、ついにキリンビールと1.1ポ
イント差の業界トップに立ったの
は1998年のことでした。
以来、今日に至るまでアサヒビール
は王者の座を守り続けています。
そして、同時期にビール業界に飛び込
んだ4人のビール営業マンたちは、そ
れぞれ経営トップに駆け上がり、好
敵手として生き馬の目を抜く厳し
い競争を現在も繰り広げています。
ここまで見てきた4人のビール営業マン
たちに共通していることは、「任さ
れた仕事は100%やってのける」
という強烈なプロ意識。
そして「細やかさ」、「情」と
客観性のバランスです。
ビールの営業マンといえば豪放磊落なイ
メージがありますが、彼らは情を大切に
しながらも、現場から一次情報を細や
かに集め、客観的に戦略を立てて
行動し、与えられた仕事を遂げ
ていく点で共通しています。
ある講演会で、社長になった平野氏(ア
サヒビール社長)と一緒になったこと
がありますが、彼は身長180センチ、
体重100キロの巨体を屈め、部下
の話をごま粒のような小さな字
でびっしり手帳に書き込んでいました。
相手が誰であろうと必死に話を聞き、相
手の立場や気持ちを忖度していく。
その細やかさは彼の仕事の
正確さにも繋がっています。
仕事には個性があります。
個性に合った働き方という
ものがあるはずです。
※ビール営業のプロ4人の熱のこもった
物語は本誌で5頁に渡ってご
紹介しています。
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『致知』 2017年12月号
特集「遊」P50
今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!