リオ・オリンピックにおいて卓球競技で
女子団体に2大会連続のメダルをもたら
したナショナルチーム前監督・
村上恭和さん。
勝利への執念をいまも燃やし続ける
村上さんの原点に迫ります。
────────[今日の注目の人]───
☆ 卓球も本気、遊びも本気 ☆
村上 恭和(日本卓球女子ナショナルチ-ム前監督)
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とりわけ印象に残っている教えは「人を大事に
する」ということです。
当時、私は卓球部の監督によく逆らって
いて、ある日、「もうええわ。
明日の試合は行かん」
と言って、寮に帰ってしまったことが
ありました。
しばらくすると、電話が掛かってくる。
電話の声は西峰さんです。
開口一番、何と言われたか。
普通なら「バカヤロ!」と怒鳴っても
おかしくないところですが、
「村上君、本当に明日の試合行かないの?」
「君はそれでいいかもしれんけど、いままで
一緒に練習やってきた皆が困るやろ」と。
人を包み込む懐の深さに感激したことを
いまでも覚えています。
それからというもの、卓球も本気、遊びも
本気、何に対しても全力で向かって
いくようになりました。
平日は午後3時に仕事が終わり、4時から
7時まで練習。
日曜日も午前中は練習があり、午後は
西峰さんに連れられて、船に乗ったり、
水上スキーをしたり、キャンプを
したりする。
そういう日々の中で、「一所懸命やれば、
たとえ失敗したとしてもその失敗は必ず
次に生きてくる。しかし、中途半端に
やっていては、何の収穫も得られない」
ということを、身を以て学んだのです。
後に西峰さんからこういうことも
教わりました。
「人と口論になったり対立したりする時に…
※本気で思い、本気で行動し、途中で
決して諦めずに卓球人生を歩んできた
村上さんの歩みの続きは最新号で
お楽しみください。
『致知』2017年1月号
連載「二十代をどう生きるか」P92
今回も最後までお読みくださり、ありがとう
ございました。感謝!