伝統芸能は何よりも礼儀作法がしっかりしている 第 2,199 号

 なぜ横浜市長に立候補したのか?市長に就任

してまず感じた違和感とは?本書では、林氏

が自らの信念である「共感力」「おもて

なし精神」を市役所に吹き込み、市民

に寄り添った改革に挑戦した日々

辿りながら、幼少~セールス時代、

林氏がどのようにして共感力を

培ったか、また共感力を得ら

れるヒントなどについても

つまびらかにし、「共感

力」「おもてなし精神」

が、官民問わず成果を出す秘訣

となっている理由を明らかにする。

 横浜市長就任3年で「待機児童数解消」に

大きな成果を上げるなど、「おもてなし

の精神」の仕事術が官民問わず通じる

ことが実証された今、仕事に、人生

に、政治に、なぜ「共感する力」

や「おもてなし精神」が必要

なのか、自身の体験を交えながら綴る。

 「横浜市長に立候補していただけませんか」

 そんな話が私のもとに舞い込んできたのは、

東京日産自動車販売の社長を務めて

いた2009年8月のこと。

 私は仕事の傍ら、女性の社会進出の力になれば

と、講演会や女性会議に積極的に参加してい

た。そんなときに突然訪れた立候補の要請。

 私がくじけずキャリアを築けたのは、ひとえ

に「共感」と「おもてなし精神」を

大切にしていたから。

 かつて、自動車のセールスとして採用され、

最初にまかされた仕事は、毎日の

飛び込み訪問であった。

 今の社会、今の政治に足りないのは、

真の意味での「共感力」だと思う。

 クレーム対応は、学びの宝庫。

 「おもてなし」とは、出迎えるのでは

なく、出向くこと。

 私は、会話すること、そのものが、すでに、

おもてなしだと思う。人と向き合うこと。

それが、おもてなしの本質なり。

 伝統芸能は何よりも礼儀作法がしっかり

している。礼に始まり、礼に終わる。

 礼を尽くすのは、「あなたのことを大切に

思っていますよ」ということを表す

最大の意思表示である。

 まず丁寧に挨拶をすれば、相手は「自分

は受け入れられているんだな」と思う。

それが心を開くきっかけになる

 林文子『共感する力』

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  今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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