人間の一生を見ておると、一見どうにも
腑に落ちぬようなことがいろいろある。
だれもが嘱望したような者がいっこうに
伸びなかったり、反対にそれほどとは
思われなかった者が、ぐんぐん伸びたりする。
しかし、よく落ちついて考えると、やはり
伸びるべき者が伸びており、伸びるべから
ざる者は伸びていないのである。
伸びている人は、たしかに何か共通の
よさがある。
がまん強い人、平気で損のできる人、
いつでも善意で事に処している人、
自分の立場よりもむしろ人の立場を深く
考えるような人で、こういう気持ちだか
ら、表情も明るく、はればれとした
態度で人に接している。
───────────────────
この言葉は、H28年6月28日発売の
『平澤興一日一言』の一節です。
もう一つ、ご紹介しましょう。
───────────────────
平らかでない鏡で見ると、美しい顔も
美しくは見えず、長くなったり短く
なったり、でこぼこに見えたりする。
心の鏡を明るく、平らなものにせねば
ならぬ。
世の中には、ささいなことで怒ったり、
悲しんだりする人が少なくないが、
そういう場合、よく考えて
みると、問題は必ずしも
相手側だけにあるのではなくて、
しばしばこちら側にもあるので、よい心の
鏡を持つことは、人のためよりも、
むしろ自分のためにもなるのである。
心一つで、見るもの聞くものが美しくなり、
心の曇りの被害者が、誰よりもまず自分だと
いうことを思うと、自分の幸福のためにも、
また、周囲の幸福のためにも、何とか自分の
心の鏡はいつも美しくしておきたいもの
である。
⇒ http://online.chichi.co.jp/ext/teiki.html
───────────────────
京都大学元総長の
平澤興先生が『致知』創刊10周年
の折に寄せてくださった言葉
───────────────────
『致知』の創刊10周年おめでとう。
『致知』は風格のある雑誌で、常に自ら夢を
持ち、読者に夢を持たせている。
しかも『致知』の夢は、架空のものではなく、
現実を凝視しながら、それを足場とした努力
のある夢で、『致知』型の夢には、夢の
中に現実があり、現実の中に夢がある。
実行を以って夢に生きることは、
無限の可能性を与えられている
人間の、最高の特権である。
『致知』よ、断固として、夢をめざして
わが道を進め!
───────────────────
あなたの人間力、仕事力を高める
月刊誌『致知』
───────────────────
⇒http://www.chichi.co.jp/
⇒ http://online.chichi.co.jp/ext/teiki.html
今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。 感謝!