明治維新で誰が得をして誰が損をしたのか?
そしてニセ金が日本を動かした!?教科書
には書けないヤバすぎる幕末史。
明治維新の主役となった者たちは、
経済的な背景を持っていたのである。
明治維新とは、非常にざっくり言えば「薩摩
藩と長州藩が中心になり、商人から金を
かき集めて起こしたもの」である。
江戸時代の大商人たちの多くは、明治
維新期に没落することになる。
薩摩、長州も決して得はしていない。
絶対的に優位だった徳川幕府の経済。
実は徳川江戸幕府というのは、日本の歴代の
武家政権のなかでは、ダントツで大きい
経済力を持っていた。
江戸幕府は軍事力を背景にして、さらに
大きな経済優位を保持していた。
全国の主な鉱山を直轄地にして貨幣の鋳造権を
原則として独占していた。そのため、幕府は
領地の広さ以上の経済力を持っていた。
なぜ薩摩藩は「経済大国」になれたのか。
薩摩藩の巨額の借金を清算したのは、
調所広郷という藩士である。
調所は、藩に金を貸している商人に対し、500万両
の借金を250年の無利子分割払いにさせた。その
かわり、薩摩藩が琉球などで行っていた密
貿易に商人たちを関与させることで、
彼らを説得したともいわれている。
調所は、借金を清算するだけではなく財政の
健全化も果たした。その方法は「砂糖の
専売」と「密貿易」である。
江戸幕府の小栗上野介は、勘定奉行に就任するや、
幕府の財政を劇的に改善させ、その財力を使って
軍事力の大幅な強化にも成功させた。
そのため小栗は、討幕を画策していた勤王の
志士たちから、怪物のように恐れ
られた人物である。
小栗は後世の日本に、大きな財産を残している。
それは横須賀の造船所である。彼はその
建設を立案し、実行に移した。
日露戦争でバルチック艦隊を破った東郷平八郎
は、「日本海軍が勝てたのは横須賀造船所
のおかげである」と小栗の遺族を
自宅に招き、礼を述べた。
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!