全体を俯瞰するような判断を下せるが.慎重になるため時間もかかる 第 704 号

 体内時計の変化か、忙しい現代人特有の感覚か…?

ベストセラー『99.9%は仮説』の著者が、脳科学、

物理学、生物学、哲学etcの最新エッセンス

から現代人の時間感覚を科学する!

 時計の振り子のように、われわれの体内時計の

時の刻みも、身体の大きさに比例する。

 歳とともに左脳の時計係がサボリ始める。

 歳のせいで身体と頭が効率よく働かなくなり、

達成率が落ちる。

 記憶に残るような出来事が減り、

毎日が記憶に残らない。

 単調な繰り返しになる。

 記憶に鮮明に残っていて、たっぷりと堪能できた

のかは、周囲の人がスローモーションか

クイックモーションかにかかわらず、

自分自身の心の問題なのだ。

 左脳の支配力が落ちた結果、右脳の機能が表面化

し、せかせかと時間に追われて生きることが

馬鹿らしくなってくる。

 周囲との比較に気を取られていると、歳とともに

仕事の効率が落ちるように見える。

 それには、若者の仕事をすれば、

という条件がつく。

 経験により前頭葉の働きが高まり、全体を俯瞰

するような判断を下せるようになるが、判断

に慎重になるため、時間もかかる。

 それは命の使い方に他ならない。

 竹内薫『一年は、なぜ年々速くなるのか』

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今回も最後までお読みくださり、ありがとう

            ございました。感謝!

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