外国語は、とにかく喋ってみよう。
語学はジャズの即興演奏。
交渉は交渉前に、勝負を決める。
交渉の半分は目標設定で決まる。
外交交渉は、外国より国内を重視しよう。
外交の8割は内政で決まる。外務省で27
年間勤務してつくづく思うことは、外
交の8割は内政であるということ。
メモは発想力向上の切り札。発想の基本はメモ。
発想といっても、ずべては人の話を聞いたり、
本を読んだりして浮かんだ小さなヒント
を丹念にメモすることから始まる。
地理が分かれば、世界が分かる。
博物館は情報の宝庫。歴史は情報の宝庫。
私は新しい国を訪問する場合、何とか
時間をやりくりして、その国の歴史
博物館と軍事博物館に行く日程
を組むようにしている。
「大局観」を磨くには、新聞・雑誌にある
公開情報を丹念に調べることが一番の近道。
現地の皮膚感覚を信じよう。海外旅行に
行ったら市場に行け。できれば、早朝の
マーケットが一番よい。市場で働いて
いる人々の生の声が聞けたら、なお
さら良い。質問の内容は簡単。
最近物価はどうか。この
パンは安いか、高いか。
最近生活は楽になったか。
公開情報を活用しよう。必要な情報
の9割は公開されている。
27年間の外務省勤務で得た情報分析に関する
最も重要な教訓は、「安易に機密情報に頼
らず、公開情報だけで大局を読める分析
能力を高めるべし」ということ。誤解
を恐れずに申し上げるが、一部の
例外を除けば、一般に機密情報は最後の手段。
公開情報はこうして集める。押さえるべきは
情報は、各国政府や国連、IMFなど国際機関
が出している公式情報。また私は、日頃か
ら少なくとも、ワシントンポスト、ニュ
ーヨークタイムズ、アルジャジーラ、
エルサレムポスト、環球時報について、
それぞれの英語サイトのヘッドラインを
一日一度は見る。
必読書を読む。昔から外交、国際政治や歴史を
学ぶためには、「これだけは読んでおけ」
という必読リストがある。
情報分析を極秘情報に過度に依存することは
不健全。分析とは、膨大な量の公開情報を
丹念に読み込み、政治、経済、軍事など
様々な分野の専門家のクロスチェック
を経て仮説を作り、最後にそれを
非公開情報によって検証する
という地道な作業の繰り返し。
宮家邦彦『プロ外交官の仕事術:仕事の
大事は5分で決まる』
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!