列車の名前を聴くだけでワクワクした気持ちになります 第 753 号

 JR九州が手掛ける日本初のクルーズ

トレイン「ななつ星in九州」がいま

大変な人気です。

 生みの親である社長の唐池恒二さんに、

その発想の原点をお聞きしました。

───────「今日の注目の人」───

唐池 恒二(九州旅客鉄道会長)

───────────────────

──唐池会長は「ななつ星」をはじめ、

これまでいくつもの観光列車をヒット

させてきたとお聞きしています。

 私どもは観光列車のことを「D&S(デ

ザイン&ストーリー)列車」と呼んで

いまして、沿線の風土や車窓から

の風景を思いっきり楽しんで

いただくために、その地域

に基づくデザインとストーリーを兼ね備えた

個性溢れる列車を走らせているんです。

 現在「ななつ星」以外に、11本のD&S

列車を運行していますが、1988年に

私が初めて手掛けた

SL「あそBOY」
特急「ゆふいんの森」
特急「はやとの風」
特急「九州横断特急」
特急「指宿のたまて箱」
特急「A列車でいこう」など、その多くは私

が企画やネーミングを考えたものです。

──列車の名前を聴くだけでワクワク

した気持ちになります。

 それまで鉄道というのは目的地に移動する

ための単なる交通手段にすぎませんでした。

 ところが、D&S列車を走らせたことに

よって、鉄道自体が目的になったんですね。

 「ゆふいんの森」に乗って由布院に行き

たいとか、「指宿のたまて箱」に乗って

指宿に行きたいと。

 D&S列車にはそういう

魅力があるんです。

──「ななつ星」の発想の原点はどこに

あるのでしょうか。

 もともとは30年ほど前、私がまだ副長の頃

だったと思いますけど、社外のアイデア

マンの方とお酒を飲んでいた時に……

「ななつ星」の誕生秘話について最新号

の誌面で詳しくご紹介しています。

 『致知』2017年9月号

              特集「閃き」P10

今回も最後までお読みくださり、ありがとう

            ございました。感謝!

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