JR九州が手掛ける日本初のクルーズ
トレイン「ななつ星in九州」がいま
大変な人気です。
生みの親である社長の唐池恒二さんに、
その発想の原点をお聞きしました。
───────「今日の注目の人」───
唐池 恒二(九州旅客鉄道会長)
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──唐池会長は「ななつ星」をはじめ、
これまでいくつもの観光列車をヒット
させてきたとお聞きしています。
私どもは観光列車のことを「D&S(デ
ザイン&ストーリー)列車」と呼んで
いまして、沿線の風土や車窓から
の風景を思いっきり楽しんで
いただくために、その地域
に基づくデザインとストーリーを兼ね備えた
個性溢れる列車を走らせているんです。
現在「ななつ星」以外に、11本のD&S
列車を運行していますが、1988年に
私が初めて手掛けた
SL「あそBOY」、
特急「ゆふいんの森」、
特急「はやとの風」、
特急「九州横断特急」、
特急「指宿のたまて箱」、
特急「A列車でいこう」など、その多くは私
が企画やネーミングを考えたものです。
──列車の名前を聴くだけでワクワク
した気持ちになります。
それまで鉄道というのは目的地に移動する
ための単なる交通手段にすぎませんでした。
ところが、D&S列車を走らせたことに
よって、鉄道自体が目的になったんですね。
「ゆふいんの森」に乗って由布院に行き
たいとか、「指宿のたまて箱」に乗って
指宿に行きたいと。
D&S列車にはそういう
魅力があるんです。
──「ななつ星」の発想の原点はどこに
あるのでしょうか。
もともとは30年ほど前、私がまだ副長の頃
だったと思いますけど、社外のアイデア
マンの方とお酒を飲んでいた時に……
※「ななつ星」の誕生秘話について最新号
の誌面で詳しくご紹介しています。
『致知』2017年9月号
特集「閃き」P10
今回も最後までお読みくださり、ありがとう
ございました。感謝!