新潟県中越、スマトラ沖、阪神…巨大
地震の被災地で見つかった共通の
証言内容とは! いつもと違う
ことにいち早く気づく。
イヌ、ネコ、小鳥などのペット
が教える地震のサイン。
地震前兆が迷信でないなら、近い将来、
科学的な観測で地震を予測できる
までになるに違いない。
前兆に気付いた人が個人レベルで
注意することによって、命が
救われるかもしれない。
前兆現象を確認して、防災関係者
が出動に備えれば、救われる
人も増えるだろう。
もしも、あなたがここに書かれている
地震前兆に気がついたら、「地震が
起こるかもしれない」と万が一
に備えていただきたい。
騙されたと思って、タンスの留め具や
非常防災用品を点検し、重い物を
下に降ろして備えてほしい。
防災の備えに人事を尽くしたら、何も
起こらないことを祈り天命を待つ。
そのくらいの心づもりでいい。
しかし、万が一の可能性があるという
ことだけは、心の片隅にとどめて、
本書を多くの人に読んでいただきたい。
もし万が一の事態が起こったときに、
この冊子で一人でも助かる人が出て
いれば、これを世に出そうとした
多くの人たちの献身と研究の
労は報われる。
「仏壇のロウソクが弓なりに曲がると
地震が起こる」という昔から
のことわざがある。
そのほかにも地震の2~3時間前に、
クーラーのスイッチが突然入っ
たという報告もある。
クーラーだけでなく、テレビやラジオの
スイッチが勝手に入ったとの情報もある。
間違いなく地震には、前兆現象がある。
地震のように多くの人命が失われる
災害では、あらゆる情報を処理して
意味のある前兆情報を選び、被害
を少なくすることが大切だ。
そういう意味からも、20世紀には迷信と
されてきた地震の前兆を21世紀には、科
学にして被害を減らさなければならない。
本書を読み終えたら、昔ながらの地震
前兆の伝承が迷信ではなく、自然現象
であったとわかっていただけるだろう。
あとは、前兆現象に気付いて
地震に備えていただきたい。
それだけでも少しは
被害が減るに違いない。
地震の前兆現象についての報告は、なに
も1995年の阪神大震災からはじ
まったわけではない。
それ以前から前兆現象について数多く
の報告や昔からの伝承があった。
地震の前兆現象については、昔から
いろいろなことわざがある。
「ナマズが騒ぐと地震が起きる」自然と
共に生きてきた先人は、動物や植物の
異変に気付き、こうした言葉を
残したといえる。
私たちの祖先は、四季の美しさを愛
で、微妙な移り変わりに人の世
の無情までを感じてきた。
昔の人は農作業の手を休め、古老の話
に耳を傾け、農業に欠かせない明日
の天気はどうなるか予測し、とき
には地震の前兆に気付いた。
こうして身を守ってきた伝承文化は、す
べてが非科学的とは断定できないのだ。
西洋の科学者が地震の前兆現象研究に
冷たいのは、彼らには巨大地震の
経験が乏しいからだ。
池谷元治『大地震の前兆』
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!