地震は、地殻が割れるために起こる。
地殻が割れる岩盤破壊によって、
電磁波が発生する。
低い低周波の電磁波は低減せずに伝わ
り、地表では電荷を誘起して電流が流
れ、放電すら生じ、再び電磁波が出る。
これを動物や植物は敏感に
キャッチするのである。
前兆現象は2週間前からはじまる。
その後、電磁波による前兆現象は地震
の6~9日前にピークとなり、いっ
たん沈静化していく。
この間には、多くの動物たちが騒ぎ、
雷や地震雲が発生したりする。
ふたたび電磁波による前兆現象が
現れるのは、1日前からである。
それは、地震発生の1~2時間前
に2番目のピークを迎える。
地震の前兆現象を解く
カギは電磁波にある。
多くの人はなかなかそれ
に気づかなかった。
しかし科学で解読していくなら、
電磁波にたどりつくのだ。
そのためには前兆証言の意味を
いかに見抜くかが大事である。
ペットや身の回りの動物の異常行動を
見たとき、地震を疑ってみる必要がある。
空に異変が見られたり、ラジオの雑音
がひどかったり、時計の針がおかし
な動きを見せたときもそうだ。
政府の地震予知なら90%の成功率を求め
られるが、漢方薬に似た民間による個人的
地震予知は、10%の成功率なら立派だ。
ネコも前兆行動をとる。
日本のことわざにも、「地震の前に、
ネコは高い木に登り鳴く」とある。
蛇も地震の前に敏感に反応している。
「冬のヘビは地震」
天気と地震を結びつけたことわざは多い。
「ピンクの夕焼けは地震の前兆」
「星が異常にまたたき、近くに
大きく見えると地震」
「夜9時過ぎに、遠くの空が火事のよう
に赤く見えると地震」などといわれている。
「盆栽が、すぐに乾燥すると地震」この
ことわざは、「地震の前は蒸し暑い」
という気象のことわざと一体
と考えてもいいだろう。
私たちの祖先は四季の移り変わりの中
に、植物の異常を見出し、地震かも
しれないと気を配ってきた。
たとえドン・キホーテになろうとも、前兆
現象の研究でひとりでも命が救われれば、
研究の労は報われるというものだ。
大地震は、いきなりやってくるのでは
なく、その前に小さな破壊が広い
範囲で発生すると考えられる。
私たちの祖先は、地震の前兆に気づいて
記録に残し、ひとつの文化になっていた。
このような伝承を迷信と軽蔑する
西洋科学こそ、まともではない。
「地震前兆は迷信ではなく、科学的に
起こる」というように、前兆に気づ
き、万が一に備えることで一人
の命でも助かることになれ
ば、これ以上の喜びはない。
地震の前兆かと思ったら、
以下に注意する。
1.日時を手帳に記入する。できれば日時、
分、秒、付きでビデオか写真に記録する。
2.他の前兆現象にも気を配る。
3.引き続き怪しい気配があるなら、はじ
めて前兆現象に気付いたときから7~8
日後に地震を想定して用心する。
4.動物、発光、雲、電化製品の
すべてが異常なら要注意。
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!