2016年アメリカ大統領選挙でトランプ勝利を、
現地取材と選挙データなどの根拠に基づくFact
から予測した著者による2020年大統領選予測。
コロナ禍、人種問題、経済格差、失業、安全
保障の問題を抱えたアメリカはどんな選択を
するか。そしてその結果、世界はどう変わ
るのか。さらに日本はどんな舵取りを迫
られるかについて、実務家として事実
をもとにわかりやすく解説する。
特に今回の大統領選は、大方の事前予測に反して
トランプと共和党はかなり苦戦している。膨張す
る中国に対抗できる指導力のある自由民主主義
陣営のリーダーはトランプか、バイデンか。
現状で優位とされるバイデン陣営五つの死角とは?
トランプ逆転、唯一の勝ち筋とは? 大統領の政策
実現を大きく左右し、同時に行われる連邦議会
構成はどうなるか? など、あらゆる可能性を
想定して解説していただいた。「トラン
プか、バイデンか」のみならず、同時
に行われる連邦議会選挙でアメリカ
の有権者が下す選択は、全世界の
人々の未来に対して甚大な影響を与える。
これは「世界億人の命運が、全人口の3.9%に
過ぎない米国人有権者の選択に握られている」
と言い換えることもできる。有権者登録を
した実際の投票者はさらに少ない。それ
だけ米国の政治・選挙に関わる人々の
責任は重い。国民としての自由を愛
する人々が、世界最大の民主主義
国のマジョリティであり続ける
ことは、日本で生きるわれ
われにとっても重要なことである
本書が読者に提供するのは、百家争鳴の
外交・安全保障の有識者とされる人々
の主張が「政治的な背景から見て
妥当かという物差し」である。
誰が本当に妥当なことを言っているのかを
判断するために、公開情報を中心に重要性
が高いデータを収集・分析し、読者が
その意味・解釈について理解でき
るようにまとめている。
米国大統領といえど、一人の行政官に
過ぎないこともまた事実だ。
したがって、彼が引き継ぐことになる過去の
政府予算上の制約、行政計画上の制約、三権
分立による政治体制上の制約などが存在し、
独裁者のようにすべての物事について
思いどおりの振る舞いが許されるわけではない。
2016年大統領予備選挙段階から「誰が」「いつ」
「どのように」「何を」「なぜ」したのかを分析
し「選挙戦の構図」を把握していたことは、
トランプ政権の行動を分析・予測する
上で大いに役立った。
同政権の行動を理解する前提として、共和
党内の確執や派閥闘争、双方の主張と勢力
構造を理解しておくことは極めて有用だ。
渡瀬裕哉『2020年大統領選挙後
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!