国家間でどうしていくのかを話し合うのが「外交」だ 第1,737 号

 外交の「本当のところ」を解き明かす!今、

この瞬間も、各国は「外交=貿易と安全

障」をめぐってしのぎを削っている。

うしたら最大限、自国に有利に持って

いけるだろうかと戦略を練り、つね

に出方を伺っている。

 日本はなぜ韓国をいわゆる「ホワ

イト国」から除外したのか

 アメリカと北朝鮮が急接近して

いるのは、どういうことか

 なぜ、アメリカは中国たたき

を激化させているのか

 アメリカのトランプ大統領は、結局のところ、

日本にとって是なのか非なのかそういう意味

では世界には「平時」などじつは存在せず、

随時随所で、外交という「戦」が繰り

広げられているのだ。

 

 物事には「原理原則」というものがある。

 原理原則に即して「事実」だけを見つめ

れば、たいていのことは、きわめて

シンプルに説明できる。

 もし世の中で起こっていることが複雑に見え

るとしたら、それは原理原則を理解していな

いうえに、個人的な感情や先入観によって、

事実を見つめる目が曇っているからだ。

私は、つねづねそういってきた。

 最近、何かとざわついている国際

関係も、もちろん例外ではない。

 外交は実弾の飛び交わさない戦だ。

 昨今の国際関係に目を向けてみても、各国

が貿易と安全保障をめぐってしのぎを削っ

ている。片方が何か手を打てば、もう

片方が別の手を打つ。

 どうしたら貿易と安全保障を最大限、自国

に有利に持っていけるだろうかと戦略を

練り、つねに出方をうかがっている。

 そういう意味では「平時」などじつは存在

せず、随時随所で外交という「戦」が繰り

広げられているといってもいいだろう。

 「国際関係とは何か」と問われたら、

読者は何と答えるだろうか。ひと言

でいえば、国際関係とは国家間の

「貿易」と「安全保障」のことである。

 貿易と安全保障は表裏一体であり、それを

国家間でどうしていくのかを話し

合うのが「外交」だ。

 高橋洋一『外交戦。地理と貿易と

           安全保障の真実』

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 今回も最後までお読みくださり、

     ありがとうございました。感謝!

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