地域チャンピオン企業を本気で目指し地域活性化の核になる 第 584 号

 人口減、少子高齢化、都市部への一極集中、

グローバル化。

 地方はこのまま衰退、消滅してしまうのか?

そして「地方経済に未来はない」という俗説は

本当なのか!!

 再生のプロフェッショナルが、外食、小売、卸売、

製造、宿泊サービス業から学校法人、医療まで、

業種ごとの事業の方向性を示し、ローカル

経済圏を再生させるノウハウを公開。

 ローカル企業復活に向けた「心構え」12カ条

1.ローカル企業は「改善の宝庫」。

2.見える化は、会社が変わることへの第一歩。

 自社の中で何が重要で(儲かっていて)、

何がそうでないのか(儲かっていないのか)、

会社を徹底的に「見える化」したうえで、

やるべきことを仕分けし、クリアにする。

3.勝てるところを見定め、そこで絶対に勝つ

4.不決断こそが最大の害悪。

 事業売却や従業員リストラなどは大きな心労を伴う。

誰にとってもつらい決断だ。

ただ、その決断から目をそらして逃げていても、

何もいいことはない。

捨て去ることは、経営力そのものといってもいい。

5.千里の道も一歩から。

 事業を長期に継続するには、地道な活動、

改善施策の積み上げが必要だ。

企業の筋肉は一朝一夕では身につかない。

日々の不断の努力が必要だ。

6.クール・ヘッド、ウォーム・ハート。

 経営改革を断行するには熱い思いが不可欠である。

だが、熱い思いだけでは従業員も銀行もついて

こない。とくに融資、出資などお金が絡む

場合、構造改革の意思決定と断行には、

その覚悟を裏付ける数値的根拠が必須だ。

7.青い鳥はローカルでまず探す

 市民チャンピオンにもなれないのに、

都会に進出するのは危険だ。

8.裸の王様にならない。

 長く経営の座、権力の座にいると、ほぼ

間違いなくイエスマンに囲まれる。

それによってダメになった会社組織は

山のようにある。他人に迎合する。

その風土は大敵だと知らしめないといけない。

 誰よりも先に悪い情報が耳に入る関係性を

つくりあげよう。

9.読み書きそろばんは、すべての基本。

 会社の実態を正しく見て、決断するには、

簿記・会計・法務・税務などの基本的な

スキルは必須だ。

 そのベーススキルがなければ、複雑に絡み合って

見えにくい経営課題を洞察することはできない。

 基礎を常に磨き続けよう

10.良薬は口に苦し。「金利が安い」

 「うるさいことをいわれずに融資が通る」

といった理由で銀行を選らんだり、

取引銀行を増やしてはいけない。

 事業をよく理解し、デットガバナーとしての自覚を

持って指摘してくれる銀行を大事にすべきだ。

 オーナー系企業のガバナンスのためにも、

メイン銀行とのよい意味での緊張感は非常に重要だ。

 物言う銀行を大事にしよう。

11.会社はあくまで器。

 稼ぐ仕組みの「事業」をうまく運営する「器」

株式会社である。

 稼ぎ続けてこそ、従業員や銀行や地域との

健全な関係性が保持できる。

 引っ越しや転職をするように、「事業」の売買も

考えてみてはどうか。

 自分の「会社の看板」を守ることにとらわれて、

事業を腐らせてはならない

12.為せば成る、為さねば成らぬ何事も。

 企業努力、がんばり次第でどんな企業も、それぞれ

事業領域での市民チャンピョンになれるはずだ。

 ローカルチャンピオン企業を本気で目指し、

地域の活性化の核になろう。

 冨山和彦

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今回も最後までお読みくださり、ありがとう

             ございました。感謝!

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