一流は「形」から入る。
本当の美しさは、形を学んでから。
型やルールや、秩序や基準がある
からこそ、それを跳び越えた
先に「自由」がある。
無着成恭さんは、こうおっしゃって
いた。「型がある人間が型を破る
と型破り、型がない人間が
型を破ったら形無し」
姿勢のよさは、「丹田」で決まる。
茶道では、相手を敬い、思いやりの
心を残すことを「残心」といいます。
何をするときも、「最後まで気を抜かず、
清らかな余韻を残せる」人は一流です。
ドアは静かに閉める。
電話は、相手が切ったことを
確かめてからそっと切る。
ほんのわずかなことですが、思いやり
の心を残そうとする所作は
相手に伝わります。
「語尾」は崩さずに、はっきりと伝える。
「語尾」の「ます」に思いを込める
のが、一流の挨拶です。
相手と同じ言葉を使う。「おトイレは
どちらですか?」という問いに、「お
手洗いはあちらです」と答える
ことはありません。
「おトイレはあちらです」と答えます。
相手の発言を正すことは、相手に
恥をかかせることだからです。
相手が使った言葉をそのまま受け入れ
て、同じ言葉を使うことが、相手に
対する一流の気遣いです。
声は人なり。
思いが伝わる発声を。
私の父は、毎朝、声を遠くに届ける
イメージで、「あああああ」と
地声を出す練習をしていました。
地声が出ると、強い声や柔らかい声
など、使い分けることができます
から、感情表現が豊かになります。
「何を話すか」より、「いかに聞くか」。
「見栄」は、一流の男の滋養である。
心にさざ波が立つときは、
「美しいもの」に触れる。
圧倒的な「美」は、人の心を浄化します。
芸術品を鑑賞したり、大自然の美に
触れることで、人は自分の小ささ
を実感できるのではないでしょうか。
美しいものを見ることは、自分の感情
を抑制する一番の特効薬です。
青空を見上げただけで、「ああ、自分の
悩みは、つまらないことだったんだ」と
気づく感性を養えば、負の感情にいつ
までもとらわれる事はありません。
「場を制する」人よりも、「場の
空気が変わる」人になる。
人が集まっているときに、話に乗れない
人がいたり、寂しそうにされている人
がいたら、放っておいてはいけません。
寄り添い、話しかけましょう。
すべての人が気持ちよく
話せるように気を配る。
そして、すべての人に
居場所を用意する。
ひとりでも寂しそうにして
いる人がいてはいけません。
「壁の花」を「生きた花」に変える。
寂しそうな表情を笑顔に変える
のが、一流の気配りです。
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝