2013年から一体、世界の「何」が変わった
のか? グローバルに暗躍する“極道の
男たち”の狙いを大開帳!
アメリカを支える根幹となる経済活動の
大きな柱の一つこそ「貿易」だ。海は
もっとも安価で、もっとも高速に
物流を運ぶ究極の流通路だ。
安定した海運貿易のために必要なのが、海洋
の安全保障ということになる。だからこそ
アメリカはマレーシアやグアム、沖縄
をはじめ、世界の海運の重要拠点に
強大な海軍基地を置き、自国や
同盟国の貿易を保護し
続けているのだ。
若いころ、バブルがはじけて投資で失敗した。
「取り返すからお金を貸してください」同僚
は、詰め寄る債権者にこう言い返した。
私は返すことしか考えられなくなっ
ていたが、それを目のあたりに
した時、「こんな時でもまだ
金のことを、儲けることを
考えているのか」と鳥肌がたったものだ。
もちろんこの時の経験が、のちの人生に生き
ているのは言うまでもない。小さい借金は
人を殺すが、大きな借金は次の金を
生むということである。
小さな額の借金は貸した側にも相手を恨む
余裕が生まれるが、あまりにも大きな額
だと貸した側と一緒に対策を練ること
に尽力しなければならなくなる。
わたしの国際金融への入り口は、
石油ビジネスだった。
黒い経済界にあって、情報をもたらす人材
の確保は必須だ。狩り場となるのは、定番
だった銀座だけでなく西麻布や六本木
などといった「夜の街」。
女性の前での酒が口を軽くするのは世の常
で、私たちのほうは女性を指名して通った
り、金を渡すなどして情報を集める。当
然のことながら弱みなどの「きっかけ」
を入手すれば、それをネタに人その
ものをリクルートする。
暴力と金によって広がった情報網は、上場
企業の資産情報へのアクセスを可能にし、
中央省庁の内部にも及んだ。こうした
ことも影響して、私はほとんど酒を口にしない。
「戦略物資」を扱うロシアン・マフィア。
石油ビジネスを通じて、私はロシアン・
マフィアとも知り合うことになった。
「マフィア」といえば、麻薬や武器売買、
ポルノ、売春などで暗躍するイメージだ
が、ロシアンマフィアが他国のマフィ
アと大きく違う点は、そうしたアン
ダーグランドのアイテムだけでな
く、石油や天然ガス、レアメタ
ルや核物資など「戦略物資」を直接扱う点だ。
地下経済界においてロシアンマフィアは、
資源大国であるロシアのお国柄が強く出
ている暗黒組織として知られている。
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!