大国のソ連や中国と大げんかすることも躊躇しなかった 第 2,155 号

 プーチン、習近平、トランプ、ヒトラー、

スターリン……権謀術数が蠢く政治の

世界で、「悪」と謗られる男たちが

なぜ権力を掌握することができたのか。

 佐藤優が読み解く、独裁者たちの

手腕と人間力の神髄!

 独裁者の求心力は、個人から

生まれるのではない。

 個人の求心力を都合よく利用する集団

と、その求心力に巻き込まれてしまい

たいと熱望する人々が、独裁者を

つくり出すのである。

 私たちの社会が繰り返し乗り越えようと

して乗り越えられずにいる壁、民主主義

システムの綻びが大きくなり始めた今、

20世紀の妖怪たちが息を吹き返そう

としている。

 独裁への誘惑が強まりつつある

ことに警戒が必要だ。

 私が20世紀の独裁者の中で最も興味を

持っているのが、アルバニアに君臨

したエンベル・ホッジャである。

 ホッジャは1941年にアルバニア共産党を

創設、イタリア・ファシスト軍とナチス・

ドイツ軍を相次いで撃退したのち、19

44年に新生アルバニアの首相に就任

すると、理想の共産主義国家の建設に邁進する。

 鉄の意志でマルクス・レーニン主義を貫き、

スターリンの方法論に忠実であろうとした

ホッジャは、そこからブレたと見るや、

大国のソ連や中国と大げんかする

ことも躊躇しなかった。

 ホッジャの死後、アルバニアは少しずつ

国を開いていった結果、外からさまざま

な情報がアルバニア国内に入り込み、

人々は雪崩を打って海外に亡命した。

 決して飢えることはない国から、

人々は逃げ出したのである。

 アルバニアという国は内側から瓦解した。

 市場経済において国際競争力のある商品が

何もなかったアルバニアはたちまち経済的

にも破綻し、国内は大混乱に陥った。

 今や国際テロリズムや犯罪の

温床となっている。

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  今回も最後までお読みくださり、

    ありがとうございました。感謝!

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