好きなんだからしょうがないんですよね 第 2,712 号

『致知』2023年3月号「一心万変に応ず」。
表紙を飾っていただいたのは、
日本を代表する盆栽作家・小林國雄さんです。

最高賞の内閣総理大臣賞に4度も輝きながらも、
一時は自らの命を絶つことを考えるほどの
辛酸を嘗めたという小林さんに、
一流プロの仕事の流儀を語っていただきました。

─────────────────

(――小林さんが手掛けられた盆栽や美術館を
鑑賞させていただきましたが、
息をのむほどの造形美と迫力に感嘆しました。)

(小林) 
ここ春花園BONSAI美術館(東京都江戸川区)
は2002年、53歳の時にオープンしました。
茶室を設えたり屋久杉の一枚板を天井板に張っ
たり、特に盆栽を飾る床の間にこだわり抜き、
10億円の私財を投じて数寄屋建築様式の美術館
したんです。

もちろん一度にそんな大金は用意できないです
から、三段階に分けて貯金を全部注ぎ込み、
銀行から借金をし、庭園の池は自分たちで
40トンの土を掘ってつくりました。

800坪の敷地には約1,000鉢の盆栽が並んで
いて、一鉢数100万円から数千万円、
中には1億円の値がつくものもあります。

盆栽は日本の伝統文化の一つですが、
最近では国内よりも海外で注目され、
人気を博しているんです。

ここにも毎日のように外国人が足を運び、
盆栽づくりや茶の湯を体験したり、
弟子入りを志願する人も少なくありません。

いまでは年間3万5,000人が来館し、約8割が外国
人です。Amazonアマゾン創業者のジェフ・ベゾス
や女優のキャメロン・ディアスといった著名人も
訪れていますよ。

これまでに育ててきた弟子は30か国、125人に
及び、現在は日本人の他にポーランド、プエル
トリコ、台湾出身の5人の弟子と寝食を共に
しています。

(日々どのような生活を送られているのですか?)

(小林) 
修業時代から変わらずに、毎日15時間は働いて
いますよ。この年になって15時間働くのは
バカじゃねえかって皆言うけど、
好きなんだからしょうがないんですよね。
楽しくて仕方ない。全然苦にならない。
ストレスも全く溜まらない

朝は4時に起きています。
冬は寒いから寝床で一時間くらい本を読んで
いるかな。読書が好きで寝室や廊下、
トイレまで壁一面に本がぎっしりある。

それで5時頃に下へ降りてコーヒーを一杯
飲んで、数年前から書道をやっているんですが、
書を一時間ほど書く。それから外へ出て、
一つひとつの盆栽を眺めて対話する
この子ちょっと調子悪いんじゃないかな、
この子の一番よいところはどこだろうとか、
そういうのを見てやらないと。

まあとにかく好きなんですよ。
夢の中でも仕事をしています。

(――ああ、盆栽の夢を見る。)

(小林) 
よく見ますよ。あの枝を……

☆この続きは『致知』3月号
「一心万変に応ず」にてご覧ください。
小林さんのトップインタビューには、

●命の尊厳が滲み出る品格と存在感を求めて
●「奥の巨松」との出逢い すべてはそこから
 始まった

●盆栽界の頂点から奈落の底へ
●盆栽も人間も同じ 逆境や試練で鍛えられる

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  今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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