若返り筋を使ったねこ背解消法
こんにちは、
岡田宰治です。
前回は「若返り筋を使った巻き肩解消法」でした。
https://ameblo.jp/baffaro7/entry-12731050795.html
骨盤や股関節まわりがスッキリしない時に、
手っ取り早い対処法として潤滑体操を紹介しました。
今回は「若返り筋を使ったねこ背解消法」です。
日常、トレーニングまでを治療と考え、
お客様の健康化に取り組んでいますが、
8割以上の方が巻き肩というのが現状です。
前回は肩が前方に出る巻き肩の話でしたが、
5割以上の人には当てはまる
首や背中が前方に傾くねこ背についてです。
このねこ背は巻き肩以上に、
様々な不定愁訴の原因となることが明らかで、
代表的な不良姿勢として、
健康に有害であることが知られています。
図入りはこちら
https://ameblo.jp/baffaro7/entry-12732996926.html
・ねこ背の原因
ねこ背は巻き肩以上にやっかいな存在です。
なぜなら姿勢が原因とはいえ、
複数の原因が重なり合って発生しているからです。
ですから、ねこ背は1つのものとは考えずに、
3つに分類してから対処する方が現実的といえるでしょう。
1.スマホ首
これはストレートネックとかスマホ首と呼ばれており、
横から見ると、
首が前に折れ曲がったように見えるのが特徴です。
うつむき姿勢や首~頭が前のめりの姿勢により発生し、
その多くは巻き肩をともなっています。
不良姿勢としては範囲が狭いので、
比較的直りやすいものが多いですが、
長年放置したままにすると、
首下がりという難治症に進むので注意が必要です。
骨盤の状態は、
前傾タイプ後傾タイプのどちらも存在します。
2.背中から首にかけて後ろ凸の姿勢
これはスマホ首だけではなく、
背中も丸くなっているタイプで、
胸郭が縦方向に後ろ凸となっているのが特徴です。
1に比べ不良姿勢の範囲が広いので、
複数の要素に対処する必要があり
簡単に直らないものが大半です。
骨盤の状態は、
前傾タイプ後傾タイプのどちらも存在しますが、
後傾タイプの比率が高くなります。
3.骨盤から首まで全体が後ろ凸の姿勢
これは座り姿勢がだらしなく見えるタイプで、
骨盤は後傾して浅く座り、
背もたれにもたれかかって背中も丸くなり、
首は前のめりでスマホ首となっているタイプです。
高齢者ではよく見られる姿勢ですが、
意外に若者でもこの姿勢が多いのが気がかりです。
骨盤の状態は後傾タイプとなります。
これらはすべて姿勢が原因ですが、
不良姿勢の程度や運動習慣の有無、
不良姿勢の習慣ができてからの期間、
これらの違いによって、
解消への道のりは大きく変わります。
・その解消法
それでは、解消法に移りましょう。
1.スマホ首
現象としてはストレートネックで、
強い首肩のこりがありますが、
首と肩の筋肉を緩めただけでは直りません。
実際に関与しているのは、
背中の上半分から肩周り、
首の前横後ろの筋肉のこりと、
筋膜の潤滑不全(ゆがみ)によって、
その域の関節まで硬くなっています。
ですから、日常の治療では、
この領域の関節の可動域チェックを通じて、
潤滑不全がある筋肉や筋膜を洗い出し、
潤滑整復術にて復元させるという施術を行っています。
運動による解消法は、
第8胸椎から上の潤滑不全がある部分を、
伸ばす捻るなどの運動で復元する必要があるので、
数種類のエクササイズを組み合わせて処方します。
2.背中から首にかけて後ろ凸の姿勢
スマホ首で背中も丸いということは、
胸郭自体が縦方向に後ろ凸となっている、
つまり変形しているので、
腰椎から上のすべての領域が関与しています。
治療としては、
ここから上の要所の関節の可動域をチェックした上で、
潤滑不全がある筋肉や筋膜に対して、
潤滑整復術を施術を行っています。
治療としては一回で確実に楽なりますが、
姿勢矯正となると、
運動習慣との併用が必要になります。
運動による解消法は、
第5腰椎から上の潤滑不全がある部分を選別し、
優先順位をつけて、
広い範囲に対応したエクササイズを数種類選び処方します。
3.骨盤から首まで全体が後ろ凸の姿勢
このタイプは潤滑不全(ゆがみ)が全身に波及おり、
骨盤まわりを中心として、
体幹全体の潤滑不全に対処する必要があります。
ですから、ねこ背というよりも、
全身の潤滑不全を正すつもりで
のぞまなければいけないので長期戦となります。
治療は、骨盤、股関節を中心として、
関節の潤滑不全、筋肉の潤滑不全、筋膜の潤滑不全、
これらに対して全身調整の形をとり潤滑整復の施術をします。
治療としては1時間かければ一回でもかなり楽になります。
姿勢矯正を果たすとなると、
定期的な施術(1~2週間に一度)と、
パーソナルトレーニング(1~2週間に一度)、
さらに毎日の自宅でのエクササイズ(20分程度)、
これぐらいの覚悟が必要になります。
ただし、
覚悟を決めてこれが実践できれば、
このクラスでも姿勢矯正は可能です。
このように、
1.2.3.では程度や範囲が変わるので、
対処法も変えていかなくてはならないのです。
・このすべてに対応する解消法
このすべてに対して適応した対処法があります。
これが若返り筋メソッドのエクササイズで、
筋トレ&ストレッチを合わせた効果が得られます。
・筋肉に力を入れて伸ばす
・伸ばすと捻るを組み合わせた運動
・一つの動作は息を吐きながら8カウント
・本来の長い手足を使って行う
・まず若返り筋から起動する
こういう特徴がありますが、
ねこ背に対しては、
TSURUKAME体操(9種類)が有効です。
ここでは、エクササイズを一つ紹介しましょう。
例 ブラブラ体操
これは若返り筋というインナーマッスルから起動させ、
胸郭から上と下に自力で伸ばす、
という独特のエクササイズですが、
骨盤も含めて全身に作用させることができます。
まず肩幅ぐらいに足を開いて立ち、
胸を持ち上げウエストを絞った状態で、
手のひらを前に向けた状態で上肢を上に伸ばし、
片足立ちで反対の足はぶらっと前に出し、
そこから、みぞおちの奥から後ろ側に伸ばし、
声を出しながら8カウント数えたら降ろす。
これを左右5回ずつ行います。
また、上げる方向を変えてあと2セット行います。
もちろん、この体操を一回行っただけで、
ねこ背が直るわけではありませんが、
これらを効率よく組み合わせることで、
そして習慣にすることが、
問題解決への最良の道筋と確信しています。
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『10年後の常識!健康のツボ』
第777号 2022年3月22日
発行者 健康水先案内人/岡田宰治
公式サイト http://ameblo.jp/baffaro7
人類健康化の水先案内人/岡田さいじ
さんのブログより転載許可を得て掲載
今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!