「宇宙を味方にする方程式」を掴み、
多くの人々の人生を好転させてきた
潜在能力研究家の故・小林正観氏。
研究と実体験を通じて氏が会得されたという、
「宇宙の方程式」に沿った言葉の使い方とは――。
脳梗塞後遺症による右半身不随をきっかけに、
人の命を輝かせるための文筆活動を
続けてこられた作家・神渡良平氏と
語り合っていただきました。
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〈神渡〉
正観さんの宇宙の法則の理解の仕方は
私にはとても新鮮でした。
私はそれまでいかに
生きるべきかとしかつめらしく
追求してきましたから。
正観さんの「~ということらしいですよ」
という捉え方は、肩の荷が下ります。
〈小林〉
宇宙というのはどうも
二重構造になっているみたいなんです。
結婚したいと言ってる人からは
結婚が遠ざかるし、
お金がほしいと言ってる人からは
お金が遠ざかるし、
健康がほしいと言ってる人ほど
健康が遠ざかっていくようです。
ですから講演でも、「聴かなくても
いいですよ」みたいな話のほうが
聴きたくなると思うんです。
〈神渡〉
なるほど、宇宙の法則がそうなっているん
ですね。
〈小林〉
ある保険会社が、
車につけてあるお守りの数と事故率を調べたら、
お守りの数が多くなるほど事故率が
高いという統計が出たんです。
なぜお守りが多いほど事故に
遭いやすいかというと、
前が見えなくなるからです(笑)。
〈神渡〉
アハハ(笑)。
〈小林〉
それは冗談ですが、
でも宇宙の構造はそういうふうに、
執着を持って求めるほど遠ざかるらしいんです。
つまり、営業ナンバーワンになりたいと
年間1000回言ったとすると、来年もまた
その言葉を1000回言うようになるし、
健康がほしいと言っている人は、
来年も再来年も同じことを
言い続けることになる。
つまり叶っていないわけです。
言ったことが叶うのではない。
言った言葉をまた言いたくなるように
セットされるらしいというのが、これまでの
研究で私が掌握した宇宙の方程式です。
〈神渡〉
だから正観さんは先に
「ありがとう」と感謝するのがいいと
おっしゃっているんですね。
〈小林〉
そうです。
「ありがとう」を仮に1万回言ったとすると、
来年また「ありがとう」を
1万回言いたくなるような現象が
勝手に降ってくるんです。
何が降ってくるかは分からないけれど、
とにかく「ありがとう」を言いたくなる
現象が1万個セットされる。
そういうふうになっているみたいです。
だから、「嬉しい、
楽しい、幸せ、ありがとう、ツイてる」
というような言葉をずっと言っていると、
言った回数だけその言葉を
また言いたくなるようにセットされるわけです。
せっかく宇宙の仕組みが
そうなっているらしいと分かったので、
私はそれを毎日使いこなしています。
ものすごく簡単で、お金もかかりません。
宇宙の方程式に沿って言葉を使うことで、
人生を潤し、豊かにすることができるんです。
(※本記事は月刊『致知』
2008年8月号 特集「人生を潤す言葉」より
一部を抜粋・編集したものです)
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!