中国は2015年5月に「中国製造(メイド・イン・
チャイナ)2025」という国家戦略を発布し、
有人宇宙飛行や月面探査プロジェクト
などの推進を盛り込んだ。
また「暗号を制する者が世界を制する」と言わ
れるように、「量子暗号」に力を注いでいる。
中国は半導体と宇宙開発によって世界制覇を
目指しているのだ。この現実を直視しなけれ
ば、米中関係も日中関係も見えてこない。
中国国家戦略の正体とは何か。習近平
の真の狙いとは何か。
「中国製造2025」を完遂すれば、
中国はアメリカを越える。
2025年こそは、世界が変わる分岐点である。
2025年までにハイテク製品のキーパーツの
70%を「メイド・イン・チャイナ」に
して自給自足すると宣言した。
同時に有人宇宙飛行や月面探査プロジェクト
などを推進し、完成に近づけることも
盛り込まれている。
かつて反日デモがあったとき、日本製品不買
運動が起きた。しかし、中国で使われていた
スマホなどのキーパーツは日本製だったの
である。戦略2025には、当初、「再び
日本からの屈辱を受けてはならない」
という要素が大きなパーセン
テージを占めていた。
しかし、2017年にトランプ政権が誕生
すると、事態は一変してしまった。
「アメリカ・ファースト」を掲げたトランプ
大統領は、2017年末あたりから対中強硬策
に出始め、米中貿易戦争を通して、なん
と「2025」を阻止し始めたではないか。
アメリカにとって「2025」が成功すれば、
アメリカは世界のトップリーダーの地位
から転落する危険性を持つ。
本書では、オバマ大統領が気づかず、トラン
プの警告によって明らかになった「2025」
を、人材と半導体および宇宙に焦点を
当てながら分析し、中国の実態と
野望を明らかにする。
遠藤誉『「中国製造2025」の衝撃』
の詳細、amazon購入はこちら↓
今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!