小さな事をいい加減にする者は.大きな事は決してできぬものだ 第 1,828 号

数多くの事業家たちに多大な影響を与えて

きた二宮尊徳。

師・尊徳の、材を同じくする話を、弟子の
二人がどのように書き留めたか、二冊の本を読み
比べてみるのも、大変面白く、また、尊徳の教え
をより深く理解いただくための貴重な機会とも 
なることでしょう。

本日は、『二宮翁夜話』に記された「積小為大」
と、『二宮先生語録』に記された「小事を積ん
で大事を成す」の説話をご紹介します。

ぜひ読み比べてみてください。

……………………………………………
〔114〕 積小為大
……………………………………………

翁のことばに、大きな事をしたいと思えば、
小さな事を怠らず勤めるがよい。
小が積って大となるからだ。

およそ小人の常として、大きな事を望んで小さ
な事を怠り、できにくいことに気をもんで、
できやすいことを勤めない。それゆえ、
ついに大きな事をしとげられない。

それは、大は小の積んで大となることを知ら
ないからだ。

たとえば、百万石の米といっても粒が大きいわけ
ではない。一万町歩の田を耕すのも、一くわずつ
の手わざでできる。千里の道も一歩ずつ歩いて
行きつくのだし、山を作るにも一もっこの土を
重ねてゆくのだ。

この道理をはっきりわきまえて、
精を出して小さな事を勤めてゆけば、
大きな事は必ずできあがる。

小さな事をいい加減にする者は、
大きな事は決してできぬものだ。

 『二宮翁夜話』(福住正兄)より

………………………………………………
〔302〕 小事を積んで大事を成す
………………………………………………

大事を成し遂げようと思う者は、
まず小事を努めるがよい。

大事をしようとして、小事を怠り、できない
できないと嘆きながら、行いやすいことを
努めないのは小人の常である。

およそ小を積めば大となるものだ。

一万石の米は一粒ずつの積んだもの、
一万町歩の田は一くわずつの積んだもの、
万里の道は一歩ずつ重ねたもの、
高い築山ももっこ一杯ずつ積んだものなのだ。

だから小事を努めて怠らなければ、
大事は必ず成就する。

小事を努めずに怠る者が、
どうして大事を成し遂げることができよう。

 『二宮先生語録』(斎藤高行)より

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 二宮尊徳の高弟が遺した二大名著セット
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「尊徳翁語録の二大源泉をなす」と言われる
二大名著『二宮翁夜話』と『二宮先生語録』。

師である尊徳の言葉を二人の門弟が
書き留め、生まれたそれぞれの本からは
尊徳の肉声がそのまま聞こえてくるかのようです。

原文に忠実ながらも、
分かりやすく現代語訳されているのも本書の魅力。

かつてない不安と混沌の時代を迎えたいまこそ
数々の逆境を乗り越えてきた先人の言葉が、
明日を生きる勇気を与えてくれることでしょう。

 今回も最後までお読みくださり、

    ありがとうございました。感謝!

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